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全国学力・学習状況調査の結果から見えるもの(1)

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兵庫県養父市

全国学力・学習状況調査は、児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証することで、その改善を図るとともに、学校における児童・生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的に実施しています。
この調査によって測定できるのは、学力の一部分であり、学校における教育活動の一側面に過ぎません。

■調査の概要
対象:小学6年生179人、中学3年生170人(関宮学園前期課程6年生、後期課程9年生を含む)
調査日:令和4年4月19日(火)
内容:
(1)教科に関する調査(国語、算数・数学、理科)
(2)児童・生徒質問紙調査(学習意欲・方法・環境や生活の諸側面等に関する質問)
(3)学校質問紙調査(指導方法に関する取り組みや人的・物的な教育条件の整備状況等に関する質問紙調査)

■教科に関する調査の結果と全国平均値との比較

全国平均値と比較して、±5ポイント以内であれば「同程度」、それ以上の差は「上回っている」「下回っている」と表現しています。

■はじめに
今回の調査結果を受けて、学校では、子どもたちの生活実態や学習状況等を適切に把握するとともに、これまでの取り組みの成果と課題を検証しました。
市教育委員会では、学校での検証内容を踏まえ、指導の工夫改善を図るための具体的な方策について協議しました。その概要について、特徴的なものを紹介します。

■教科に関する調査から
本市の状況について、小学6年生および中学3年生は、国語、算数・数学ともにおおむね全国平均と同程度でした。
3年ぶりに実施された理科では、小学6年生は概ね全国平均と同程度でしたが、中学3年生は少し下回っています。生徒質問紙において、「理科は好きですか」の問いに「好きです」と回答した割合が、全国平均を下回っていました。実験データ処理に苦手意識を持つ生徒が多く、結果に表れています。

▽小学校 国語について
「6年生としてがんばりたいこと」の作文で文章全体の構成の工夫をとらえる問題の正答率が全国平均を上回り、日常的に書く相手や目的を意識して文章を書いていることがわかります。
一方、物語を読み、読み手が前向きな気持ちになる理由を、決められた文字数で書く問題の正答率が低く、人物像や物語の全体像を想像したり表現の効果を考えたりする力を育てる必要があります。

▽中学校 国語について
「のぞく」を漢字で書く問題の正答率は高く、毎日の漢字テスト、家庭学習にまじめに取り組んでいる成果と言えます。
一方、物語を読み、読み手が前向きになる理由を決められた文字数で書く問題の正答率が低く、複数の場面を相互に結び付けて、登場人物の行動や心情の描写を読み取る力が必要です。小・中学校ともに読む力が課題となりました。

▽小学校 算数について
1列7個が3列あるカップケーキの値段から1列分の値段を求める立式の説明を書く問題の正答率が高く、日頃の授業の成果と言えます。
一方、果汁が含まれている飲み物の量を半分にした時に果汁の割合も半分になると誤答した児童の割合は全国平均よりも高く、日常の生活経験を想起させて、割合の意味を理解させる必要があります。

▽中学校 数学について
連立二元一次方程式を解く問題の正答率が高く、授業や家庭学習における計算問題の継続的な取り組みの成果と言えます。
42を素因数分解する問題の正答率が低く、素因数分解の問題等、復習が大事です。また、筋道を立てて、事柄が成り立つ理由を数学的用語を用いた表現で説明することが昨年に続く課題で、順序立てて説明する授業づくりが必要です。

▽小学校 理科について
メスシリンダーの器具名を問う問題の正答率は低かったにも関わらず、正しい扱い方を求める問題の正答率は高く、実験では、実験器具の名前を意識させる必要があります。
夜の気温の変化を「変化しない」と予想した場合の記録の温度変化グラフを見通す問題は正答率が低く、普段から課題解決のために予想し、実験方法を考え、結果を見通す授業づくりが求められます。

▽中学校 理科について
アリは、視覚による情報をもとに行列をつくるかという課題を調べた実験結果から課題に正対した考察を記述する問題、予想と異なる結果が出た場合の原因を考える問題の正答率は低く、普段から、実験結果を予想と比較し、予想と違った場合はどうしてなのかと自分自身で考察し、文章に表す授業づくりが求められます。

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