
■インタビュー 企業の脱炭素推進の取り組みを紹介!
▼伊勢市環境会議メンバー ぎゅーとら
お買い物ついでに脱炭素社会に貢献! ペットボトルの「水平リサイクル」
SDGs推進課 課長 大西貞夫さん
○新たな取り組みを加え脱炭素
脱炭素に向けて、店舗への太陽光発電の積極的な設置、店内の照明の見直しなどを進めています。また、「お客さまと楽しくリサイクルに取り組んでいきたい」という思いで、ポイントが貯まるリサイクルステーションを設置し、ペットボトルからペットボトルへリサイクルする「ボトルto(トゥー)ボトル水平リサイクル」に取り組んでいます。新たな石油由来の原料を使わずに何度も「ペットボトル」として循環でき、CO2の排出量を約60%削減できます。令和3年度に、28店舗で実施したリサイクルでは、383tで約1,915万本のペットボトルが集まりました。
○共に進める脱炭素
取り組みを続けていくとともに、効果を見える化し、お客さまとリサイクルに取り組んだ結果を共有していきたいです。これまでごみと思っていたものはごみではなく資源です。お買い物ついでにリサイクルの意識を高めてほしいと思います。
「キャップを外す!中身を軽く洗う!ラベルを外す!分別してもらうとリサイクル率がアップします!」
▼おかげバスにEV導入 三重交通
環境に優しい交通で脱炭素
伊勢営業所 営業係長 清水 陽太さん
○ハード・ソフト両面で脱炭素
ハード面で、最も象徴的な取り組みは、EV(電気)バスや連節バスの運行です。さらに今春には、2台の小型電気バスをおかげバスに追加導入予定です。他には、県内一部のバスなどの駐車場に屋根を設け、その上に太陽光発電を設置しています。また、屋根の下に駐車することで、出発時の冷房などによる燃費の低下も防げます。
そして、ソフト面での取り組みは、エコ運転の実行です。運転手は必ずエコな運転の研修を受けています。エコな運転は安全な運転にもつながります。
○将来的にカーボンニュートラル
三重交通グループとして、令和12(2030)年度までにCO2排出量30%減、令和32(2050)年度にはカーボンニュートラルを目指します。
目標を達成するための特徴的な取り組みの一つとして、ライスレジン(非食用米由来国産バイオマスプラスチック)を使用した袋を一部の事務所や観光バスで実験的に取り入れました。
「バスは輸送量当たりのCO2排出量が自家用車の約半分です!環境に優しいバスをぜひご利用ください。」
■あなたも、今日から脱炭素な暮らし
本紙4ページでお知らせしたように、企業ではすでに取り組みが始まっています。
では、私たち一人一人は、日々の生活の中でどのようなことに取り組めばよいのでしょうか。
温室効果ガスの削減と聞くと、難しく感じられますが、実はゼロカーボンにつながる取り組みはたくさんあります。
日常生活のちょっとした行動を見直せば、温室効果ガスの排出を減らすことができます。
・節電・節水
・食べ物を残さない
・近所へは自転車や徒歩で移動する
・ごみをきちんと分別する
▼家庭からの二酸化炭素排出量(令和2年度)
用途別 世帯当たり
出典:温室効果ガスインベントリ
○環境省のCOOL(クール)CHOICE(チョイス)のホームページは、「ゼロカーボンアクション30」など脱炭素や地球温暖化の防止に関する情報を多数お知らせしています。ぜひ、脱炭素な暮らしの参考としてください。
「クールチョイス」で検索
■脱炭素を「自分ごと」に
次世代の子どもたちに「地球にやさしく、自然あふれるまち」を残していくために、誰かに任せるのではなく、小さな一歩でもできることから、行動に移していただくよう、市民・事業者の皆さまのご協力をお願いいたします。
伊勢市長 鈴木 健一
■ニュース
令和4年12月20日に、百五銀行様と「カーボンニュートラルの推進に関する連携協定」を締結しました(県内2例目)。今後は、脱炭素社会の実現に向け協力し合い、脱炭素経営の取り組みを進める事業者の皆さまのサポートなどを推進していきます。「ゼロカーボンシティいせ」を目指し、市としても一つ一つ歩みを進めていきます。
問い合わせ:環境課
【電話】21-5540【FAX】21-5522
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