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ふるさと散歩道

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福井県鯖江市

■第333回 文化財編(10) 烏ヶ森に鎮座する神明社の文化財
武家が台頭し、南北朝から安土桃山時代へと続いた戦乱の世、地方には戦を逃れた貴族がもたらした文化・芸能が広まり、民衆は「惣(そう)」という自治的な村をつくって、社寺をよりどころに結束を強めていました。
水落で民衆の核となったのは、安康天皇の時代に勧請され、大治4年(1129)に烏ヶ森(からすがもり)に遷座したという神明社です。北陸道に接するこの社は、村人だけでなく為政者(いせいしゃ)や旅人からも篤い崇敬を受けたことから、境内には多くの文化財が遺りました。
古いものでは文禄2年(1593)の銘が刻まれた笏谷石(しゃくだにいし)製の神符納龕(しんぷのうがん)がありますが、これは廻国納経石龕(かいこくのうきょうせきがん)とも呼ばれる諸国を巡回する行者が経や護符を納めたものです。また、拝殿の奥の中雀門(ちゅうじゃくもん)は貞享5年(1688)の建立であることが分かっています。さらに、色絵が美しい「板絵著色三十六歌仙図」は慶長14年(1609)に幸若小八郎が寄進したものです。
戦国時代、「幸若舞」が織田信長をはじめとする多くの武将に愛好されたように、神秘的な森に鎮座した神明社もまた、多くの人々に愛され、尊ばれて今日に至っています。
(文化課 藤田彩)

(1)神明社中雀門(平成10年4月24日指定)
(2)板絵著色三十六歌仙図(平成12年3月21日指定)
(3)神明社神符納龕(平成19年4月20日指定)
種別:県指定文化財
所在地:水落町4丁目 神明社

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