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「躍」狭山の元気発見 いきいき狭山人

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埼玉県狭山市

優美なヤマユリはもちろん里山の風景を稲荷山に残していきたい

「稲荷山・山ゆりの会」

≪プロフィール≫
平成28年4月から稲荷山緑地保全地区の整備にボランティアで取り組み、平成31年3月に会を発足。代表は福田朝男氏。会員14名で緑地の保全活動を続けている。

今回ご紹介するのは、日頃から稲荷山緑地保全地区の手入れを続けている市民ボランティア「稲荷山・山ゆりの会」です。平成31年3月に発足し、現在は14名で活動しています。
この地区には、ヤマユリをはじめ、カタクリやヤマツツジなどの植物が多く自生しています。今でこそきれいに整備され、季節に咲く花が訪れる人々の目を楽しませてくれますが、急勾配で手入れがしづらかったこともあり、長い間荒れた状態になっていました。この光景に胸を痛めていたのが、近くに住む福田朝男さん。「何とかならないものか…」と毎日のように考えていました。なかなか改善しない状況に、ある時「これは自分でやるしかない」と決意し、手入れを始めましたが、大きく育ったクズの根やつるを一人で抜くのは大変な作業であることに気付かされます。4か月ほどたち仲間に声を掛けたところ、吉川(きっかわ)富士男さん、尾高敏夫さん、小川(こがわ)勉さん、横山由洋さんが活動に賛同してくれました。しかし、みんな70歳以上の高齢者。急勾配と巨大なクズを相手に、けがが絶えません。それでも、一緒に作業をする同志の存在が活動の一助となり、斜面緑地が徐々に姿を現してきました。
野生のヤマユリは、環境が悪いと潜在的に持っているウイルスにより発病してしまいます。そのため、会の皆さんは作業をするときに、発病したヤマユリには絶対に触りません。1つの株が発病すると他にうつるのはあっという間。発病したヤマユリは、拡大しないよう、まとめて株を抜き取り焼却処分します。また、アブラムシやコウモリ蛾(ガ)など、ヤマユリを狙っている害虫も多く、毎週の作業の傍らの観察・駆除も欠かせません。
会の整備もさる事ながら、ここの土壌はヤマユリが育つのに適しており、29年以降は毎年700株以上の花が開花しています。さらに、4種と言われているヤマユリの変種のうち帯化(たいか)ヤマユリと口紅ヤマユリの2種が、この地区に自生しています。帯化ヤマユリは、一昨年100輪、昨年は50輪の花を付けました。いつどこで帯状に咲くかは不明で、なかなか見られるものではありません。
「自分たちが子どもの頃に見ていた里山の風景が狭山にある!多くの人がここを訪れ、憩いの場になってほしいと思い、活動を続けています」と福田さんは語ってくれました。ヤマユリは、例年7月上旬から中旬に見頃を迎えます。今年の開花まではあと少し。きれいな花が咲くよう、毎週手入れを続けています。

ボランティアの参加希望や開花状況は同会・福田さんへ
【電話】080-1186-8355

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