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自治体の皆さまへ

9・23-24豪雨の爪痕 復興に向けて広がる支援

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静岡県島田市

■台風15号災害と復旧の記録
台風15号は、9月23日の夜から24日の朝にかけて、静岡県内に記録的な豪雨をもたらしました。記録的短時間大雨情報も複数回発表され、市内全域において多くの被害が発生。
市は、市民に対し、台風被害の注意喚起をEメールや公式LINEで発信するとともに、随時、市民から入る被害情報を収集し、災害状況の確認や現場の対応を実施しました。現在も、市役所全庁体制で、災害復旧業務に対応しています。
被災地では、発災後から地域住民や地元企業による迅速な道路の復旧や土砂のかき出し作業などが行われました。また、市内外から多くのボランティアが参加。助け合いの力が復旧を大きく前進させました。

▽岸町
大日山(だいにちさん)付近で土砂の流出が発生。道路の土砂を住民が撤去した。

▽横岡
国道473号に土砂が流出。現在も福用地区での通行止めが続く。

▽南原
大雨の影響により道路が冠水。多くの住宅で床上・床下浸水被害が発生した。

▽川根町笹間
日向上橋(ひなたかみばし)に接する道路の一部が崩落。住民などにより復旧が行われた。

▽川根町笹間渡
土砂の流出により、川根本町に向かう県道が通行止めに。

▽川根町家山
大雨の影響により道路が冠水。多くの住宅で床上・床下浸水被害が発生した。

■復興に向けて広がる支援
▽伊久身自治会 堀崎敏春(ほりざきとしはる)会長(川口)
豪雨の夜は、激しい雨の音で目が覚めました。夜が明けて外に出てみると、泥臭い匂いが辺りを立ち込め、普段の雨上がりと異なる様子を感じました。被害状況を確認するため、地区内をパトロールすると、アスファルトの隆起や、土砂の流出を確認。徐々に被害の大きさが見えてきました。県道の陥没による通行止めで、孤立集落が発生。住民の不安が広がる中、地元企業の迂回路の復旧作業は大変有り難く、心強く感じました。住民による土砂の掻き出しも行われ、改めて共助の大切さを実感しました。

▽家山自治会 藁科博(わらしなひろし)会長(川根町家山)
23日の深夜、地区の中心部の住民から土のうの要請がありました。家山地区は地形柄、大雨が降ると冠水が発生する地域。すぐに土のうを提供し、浸水被害の拡大防止に努めました。しかし、沢の流木などが雨水の流れを遮り、浸水被害は拡大。多くの住宅で床上・床下浸水が発生しました。翌朝早々から、地元企業が土砂の撤去を開始。数日後には、市内外のボランティアが高齢者宅を中心に、被害家屋の片付けなどを実施しました。多くの人の支援により、復旧作業が迅速に進んだことを心から感謝します。

▽北五和自主防災会 山下勝彦(やましたかつひこ)委員長(福用)
今回の豪雨災害で、住民にとって重要な生活道路の国道473号が通行止めとなりました。現在も市街地へ向かう際は、大井川左岸側へ迂回をしなければならず、災害の爪痕が残ります。その他にも当地区では、床上・床下浸水、断水などの被害が発生。そのような中でも「困ったときはお互い様」の精神で、住民一丸となり復旧作業に従事しました。地域の防災力は、災害の経験を代々伝承することで強くなると考えます。今回の災害で得た教訓や住民の精神を、次の世代へ受け継ぎたいと思います。

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