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中村欣一郎市長の山椒(さんしょう)は小粒(こつぶ)でも… Vol.57

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三重県鳥羽市

■寄り道はムダなのか

私は外出時に寄り道をするのが好きです。大きく日程を変えてまで寄り道はしませんが、せっかくここまで来たのなら以前から気になっていたところへ時間をやりくりして、あるいは少し足を延ばして一目見に行きたいというのが私の本能です。
アナログな私ですが、寄り道に関しては頭の中はグーグルマップのようになっています。行き先を入力するとそこまでの道中や目的地周辺に、これまで蓄積した新聞の切り抜きや本、人との会話のメモ、テレビやラジオで見聞きしたネタなど、いつか何かで鳥羽の参考になるかもしれない、この人に会って鳥羽へ招いてみたい、など気になった情報が浮き上がる感覚です。
先日、國學院大學と観光まちづくりを通じた相互連携の協定を結びました。協定締結式に来られた学長が「最近は目当てのモノがスマホなどのIT機器によってピンポイントで検索できてしまう。一方、本屋へ行ったら売り場を巡るうちに目当てでない本にも目が行き手に取ったりする。そこから違う世界が広がったりする。ピンポイントでモノが見つかるのは便利だけど豊かさと面白さという面では物足りない。いわゆる寄り道こそ人生を豊かにするんだよ…」といったようなことを仰り、私の心も我が意を得たりと盛り上がりました。
ところで、私の最近の大きな寄り道を紹介します。海女文化の紹介と観光PRで3年前にフランスを訪れた時のエピソードです。訪仏する直前の新聞記事で、鳥羽市の友好都市である兵庫県三田市のアーティスト新宮晋氏が、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年を記念してダヴィンチゆかりの古城・シャンボール城で風や水の力で動く作品展をするという情報を知りました。ちょうど私たちが訪仏する時期と会期が重なっていました。
ご本人に「もしフランスに滞在中なら」と三田市と鳥羽市のご縁をお伝えし、突撃アポを取ってみると「パリ市内のオペラ座の前のカフェでお話ししませんか」と返信があり、ご夫妻と歓談の機会をいただきました。彫刻家である一方、絵本作家でもある新宮氏は開口一番、今構想を練っている途中の絵本「サンダリーノどこから来たの?」を熱心にご紹介くださりました。なんと主人公サンダリーノは海賊の末裔(まつえい)だというのです。九鬼水軍のイメージも片隅にあるとのこと。一時間少々の邂逅(かいこう)でしたが、このご縁をまたいつかどこかで活かせる日がきっとやってきます。

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