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91「猫から人にうつる病気」 近藤医院 近藤 厚樹(こんどうあつき)先生

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徳島県阿波市

 猫から人にうつる病気は人獣共通感染症として最近注目されていますが、この中でも比較的多いものを今回はとりあげてみたいと思います。
猫ひっかき病 
バルトネラ菌という細菌による感染で、この名の通り猫にひっかかれたあと10日ぐらいで傷口が赤く腫れさらに1~2週間後に近くのリンパ節が腫れます。ほとんどの人は2カ月以内に自然治ゆしますが、糖尿病や癌などで免疫が低下した人では脳症や麻痺などの後遺症を残すこともあるので注意が必要で中等症以上では抗生剤を投与します。
パスツレラ感染症 
パスツレラ菌という細菌による感染で、重症になることが多く猫にかまれたあと数時間で傷の周囲がかなり激しく腫れ、皮下の深いところにも感染をおこし骨髄炎になると死亡することもあります。この菌は猫の口の中ではほぼ100%近く、また犬では75
%ぐらいがもっているといわれています。猫や犬にかまれたら医療機関での洗浄、消毒と抗生物質の投与が必要になります。
猫ノミ
人が猫ノミに刺されるとノミの唾液がアレルゲンとなり症状が出ます。ノミは30cmぐらいは飛ぶので人の下腿や足に赤いブツブツや水疱を作ることが多いようです。このアレルギーはかなり個体差があり、同じようにノミに刺されても30分ぐらいですぐに症状が出る人や、あまり症状の出ない人、またかなり遅れて症状の出る人もいます。かなり遅れて症状が出る場合は猫ノミと気づかないこともあります。治療はステロイド剤の外用と抗アレルギー剤の内服になります。
猫回虫症
 猫回虫は白いひも状の寄生虫で猫の糞便や毛についた虫卵が人の口にはいり感染します。公園の砂場などで子供が猫の糞から感染し、視力障害や肺炎、喘息をおこしたことが報告されています。治療には駆虫薬を使いますが、1回の投与で駆除できない場合もあり3週間隔で2回投与するのがより確実です。このほかにも猫癬(顔や体にできるタムシ)猫疥癬(体や手、爪にできるヒゼンダニ)などいろいろありますが紙面の都合上
省きます。

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