子育て Mina Minaだより

10年以上も前の作品ではありますが、今でも心に残るテレビCMがあります。公益財団法人ACジャパン提供で、小学生の男の子が、他の人の良いところが見える“イイトコメガネ”をかけ、学校の友達の良さを次々に見つけていくという内容でした。ご記憶にある方はいらっしゃいますでしょうか。(現在でもYouTubeなどで視聴可能です)
このCMを企画された方は、「大人になると、人の悪いところばかりが目につきがち。でも良いところを見ようとちょっと意識するだけで、見逃していた良いところがたくさんあると気づくことができる。イイトコが見つかると、ほめる言葉が増えて、好きな人が増えて、毎日がもっと楽しくなる。だから、子どもたちには小さいときから、人の良いところを見るようになってほしい」と語っておられます。私たちスタッフが日々子どもたちに向ける思いもまさにこの通りです。
Mina Minaでは、それぞれの興味関心に沿って、段ボールやレジン(樹脂)、粘土、時にはブロックやプラモデルなどを使って「もの作り」に取り組む機会があります。
子どもたちは、期待通りの出来映えにテンションを上げる時もあれば、なかなかうまくいかずにいら立ちを隠せなくなる時もあります。その姿に、「○○名人って、絶対に失敗しない人のことじゃなくて、うまく工夫して失敗を目立たなくできちゃう人のことなんだって」と話したこともありました。
周りの人や自分自身のマイナスの面は見ようとしなくても目についてしまうものですが、プラスの面は見つけようとしなければ、あるいは見つけられるようトレーニングしなければなかなか気づきにくいものです。
そう考えると、“イイトコメガネ”は悪いところを見えなくする道具ではなく、物事をバランス良く見られるようにする道具だと言えるのではないでしょうか。

♪みんなもってる イイトコメガネ~
『イイトコメガネはみんなの心の中にあるよ!』

問合せ:教育支援センター
【電話】45-1366