- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県南魚沼市
- 広報紙名 : 市報みなみ魚沼 令和7年12月号
■トンネルを抜けると…
日々が最も短く暗い時期であっても、私はいつも12月を楽しみにしています。南魚沼に引越してきてから1年半が経ち、これが2度目の冬となります。ここは豪雪地帯だと聞いていましたが、昨年の降雪量は想像をはるかに超えていました。まさにその名のとおり雪国であった。以前からずっと読みたいと思っていた川端康成の小説を、引越しを機にようやく手に取りました。そして、クリスマスに実家へ帰り戻ってきたら、新幹線であの有名な情景を自ら体験しました。トンネルを抜けると、また雪国であった。その後の数か月間、雪は常に寄り添う存在となり、3月に溶け始めた時は友と別れるような気持ちでした。
今年も、例年以上に12月が待ち遠しいです。友との再会を心待ちにしています。特に今年は「MINAMI-UONUMA White City Night」の一環で、六日町駅前の商店街がライトアップされるという楽しみもあります。母国の街並みを灯りで飾る風習を思い出します。アメリカのクリスマスに由来する詩に「暗闇の中は大いなる光が輝いた」とあります。だから街中に灯りがともり始める頃、最も暗い夜にも、皆はあの有名な歌「クリスマスらしくなってきた」を口ずさみます。今、たとえトンネルのように暗く感じられても、抜けると、きっとキラキラ輝いている美しい雪国でしょう。楽しみにしていますね。
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