人口減少対策に取り組み、三重で元気に活躍する人・団体をご紹介!
◆まちづくりを自分ごとに。地域や人との関わりがめぐりめぐって自分のために!
松阪市地域おこし協力隊
株式会社高杉アトリエ代表取締役
宿泊・食事・喫茶奥松阪オーナー
高杉(たかすぎ)亮(りょう)さん
松阪市
▽いろんな経験や縁がつながり地域おこし協力隊に!
私は現在、松阪の飯高地域を拠点に活動していますが、ここに来る前は愛知県の食品メーカーで財務の仕事をしたり、飲食店で販促物を制作しながらデザインを学んだり、いろいろな経験をしてきました。その後、名古屋でデザイン事務所を設立したんですが、ある時、お客さんに「カフェをやるから立ち上げを手伝ってほしい」と言われ、訪れたのが松阪の嬉野だったんです。結構いいとこだなと思い、そこで出会った農家さんに「いい物件あったら教えてよ」と言った約半年後、「いいとこあったぞ」と連絡が来て。家族も連れて再訪し、古民家を購入することになりました。その連絡をくれた農家さんが餅をついて商売をしていたので、一緒に工場をつくろうという話になり、お菓子の製造免許を取得し、餅菓子の製造・販売を始めたんです。その様子をSNSで発信していたら、松阪市の移住担当の方とも縁がつながり、地域おこし協力隊として着任することも決まったので、会社を移転し、飯高に移住することに決めました。
▽「こうなったらいいな」を実現し、可能性の溢(あふ)れるまちに!
地域おこし協力隊の活動としては、デザイナーの経験を生かして地域の魅力発信のための広報ツールをつくったり、飯南高校の探究活動を手伝ったりしています。昨年の12月、生徒から「古民家カフェをやりたい」という話があったので、実際に1日限定のカフェを開いてメニュー表づくりや原価計算などを体験してもらいました。他には、行政と一緒に雇用創出や移住人口の増加に向けた活動をしたりしています。協力隊って、最初はどうしても「お客さん」みたいな立ち位置になってしまうことが多くて…。飯高の人たちに受け入れてもらうためには、「自分はちゃんと地域に関わりたいんだ」という意思表示をすることが大事だと考えて、誰もが集える居場所として農泊ができるレストラン「奥松阪」を立ち上げました。
私はそもそも、まちづくりって「誰かのために」じゃなくて、例えば、「ご飯を食べるお店がない」、「友だちを泊める場所がない」、じゃあつくろうかというふうに、「自分たちのために」やるものだと思っています。数年後には、地域の若い子とパティスリーをつくる計画をしていますし、それがひと段落したら前から考えているマイクロブリュワリー(小規模のビール工場)などにもチャレンジしたいです。新しいことを始めるって、地域の協力なしでは難しい部分もありますが、このまちの人たちは新しいものを受け入れてくれるんです。すごくありがたいことですし、そんな雰囲気を持つこのまちには、無限の可能性があると思っています。大学進学や就職などで県外へ出る方も多いですが、無理に引き留めようとするのではなく、いつかそういう人たちが「帰りたい」と思ったときに、いつでも迎え入れてあげられる場所づくりが大事だと思います。気軽に立ち寄れるコーヒー屋があって、誕生日にケーキを買いに行けるお店があって。「田舎だけど普通に暮らせるまち」だよねと思ってもらえる、そんなまちをつくっていきたいですね。
▽三重で暮らそう!
県外からのU・Iターン移住をお手伝いしています!詳しくは「ええとこやんか三重」ホームページをご覧ください。
「三重県移住・交流ポータルサイト」
「ええとこやんか三重」で検索
<この記事についてアンケートにご協力ください。>