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三重が誇る、伝統と匠の技 三重の伝統工芸品

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三重県

◆11月は国が定める伝統的工芸品月間です
三重県には、豊かな自然や歴史文化に育まれながら、脈々と受け継がれてきた数多くの伝統工芸品があります。現在、県内には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品5品目と三重県が指定する伝統工芸品33品目があります。細部にまで宿る匠の技と美しさは、心を惹(ひ)きつける深い魅力にあふれています。

▽経済産業大臣指定伝統的工芸品
5品目
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」により郷土の風土と歴史の中で育まれ、人々の日常生活と密着して維持されてきた伝統工芸品が指定されています。

・四日市萬古焼
遠赤外線効果で保温性が高い。薄手の焼締めによる陶器が代表的で、特に急須が有名。

・伊賀焼
高い耐火性を持ち、土鍋や食器などに使われている。無骨で力強い作品が多い。

・伊賀くみひも
絹糸を主に金銀糸などを組糸に使い、伝統的な組台で繊細な美しさをもつ紐に編み上げられたもの。

・鈴鹿墨
芳香優美かつ黒色華麗で、多くの書道家から高い評価を得ている。

・伊勢形紙
柄や文様を着物の生地に染めるために用いる。柿渋で和紙を貼り合わせた紙に、彫刻刀で彫り抜いたもの。

▽四日市萬古焼の作品づくりに打ち込む若手伝統工芸士の熱い思いを取材!
醉月陶苑(すいげつとうえん)(四日市市)清水(しみず)潤(じゅん)さん・潮(うしお)さんご兄弟

・伝統を守りながら新たな技法で自分たちらしさを表現
四日市萬古焼は、いろいろな種類の商品があって、粘土も素材もさまざま、多彩な表現ができるのが特徴の一つです。私たちは、昔から使われている四日市萬古焼の技法を守りながら、使い勝手や見た目の美しさにこだわった急須をメインに作っていますが、新しい技法を取り入れたオリジナルの作品にも取り組んでいます。G7三重・伊勢志摩交通大臣会合で各国代表への贈答品として制作したシックな色味の酒器セットは、鉄分が多く含まれる紫泥(しでい)という粘土を使い、従来の焼き方ではなく、四日市萬古焼では珍しい炭を使って焼き締める技法で美しさを際立たせ、砂を吹き付けて素材の表面を削るサンドブラストという技法で柄を出して、自分たちらしさを表現した作品に仕上げました。

・萬古焼の新しい道を開拓したい、普及させたい
普段の作品づくりのほかにも、子どもたちに陶芸を教えたり、建築資材や照明器具を四日市萬古焼で作ったり、海外ブランドとのコラボで海外に魅力を発信したり、いろんなことに取り組んでいます。ここ数年は、海外との取引も増えて、醉月陶苑の工房にもアジアやヨーロッパなど、海外から多くのお客様がお越しになるんですよ。これからは国内だけではなく、世界各国の人が使いやすい急須など、海外にも目を向けて、新しい商品もアレンジして作っていきたいです。最近は、急須の需要が減っていますが、四日市萬古焼の作り手としては急須でお茶を淹れる時間を楽しんでもらえるよう、魅力のある急須作りに励みたいですね。手掛けた作品が多くの方に認められ、業界全体の盛り上がりにつながればうれしいです。

▽三重県指定伝統工芸品
33品目
産地規模が小さいことなどにより、経済産業大臣の指定を受けていない工芸品を「三重県の伝統工芸品」として指定し、県民の財産ともいえる伝統工芸品の維持・発展に努めています。

桑名盆(かぶら盆)
桑名刃物
桑名萬古焼
桑名鋳物
多度の弾き猿
和太鼓
地張り提灯
日永うちわ
四日市の提灯
関の桶
高田仏壇
阿漕焼
伊勢木綿
なすび団扇
竹細工
深野紙
松阪萬古焼
松阪の猿はじき
松阪木綿
伊勢の神殿
伊勢の提灯
伊勢玩具
伊勢の根付
伊勢春慶
伊勢紙
伊勢一刀彫
和釘
擬革紙
火縄
尾鷲わっぱ
那智黒石
熊野花火
市木木綿

問合せ:雇用経済部県産品振興課
【電話】059-224-2336【FAX】059-224-3024【E-mail】eigyo@pref.mie.lg.jp
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