知事年頭のごあいさつ

6／11

◆「選ばれる三重」へ!
新年おめでとうございます。
皆さま、健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の5類移行により社会経済活動の活性化が進んだほか、G7三重・伊勢志摩交通大臣会合が開催され、メディアで多く取りあげられたことで経済効果の総額は98億円以上と次に高かった大臣会合の3倍以上の結果になり、三重の魅力を国内外に発信できた年でした。
知事に就任してからこの2年間で築いてきたことを県政の土台として、強みや良さを生かした実効性のある県政運営を展開していきます。

▽子どもの輝く未来を実現する!
未来を担う子どもの豊かな育ちにつなげるため、子ども食堂などの居場所づくりやヤングケアラーへの支援など、子ども・子育て支援のさらなる充実を図るとともに、昨年発生した児童虐待に起因する死亡事案や不適切な保育事案を受け、児童虐待防止対策の強化や保育環境の改善に取り組みます。
また、全ての子どもが幸せな人生を実現できるよう、自己肯定感を育む取り組みや、いじめのない学校づくり、不登校児童生徒への支援などを進めます。

▽人口減少対策を推進する!
人口減少は県の活力を奪う静かな脅威です。昨年、全国で初めて策定した「三重県人口減少対策方針」に基づき、ジェンダーギャップの解消や若者の県内定着、経験者採用の促進などのU・Iターンにつながる取り組みを強化します。
また、結婚や子どもをもつことの希望がかなうよう、結婚、妊娠・出産、子育てを柱として、ライフステージに応じた切れ目のない対策を推進します。

▽時代の変化や潮流を捉え、産業を振興する!
「2024年問題」などにより、人手不足が顕在化・深刻化するなか、県の組織体制を強化し、デジタル技術の活用や、多様な人材の就業機会の確保など多方面にわたる対策に取り組みます。
また、カーボンニュートラルの実現に向けた業態転換やスタートアップの創出への支援、農林水産業における、気候変動への対応、経営の集約化、海外も含めた販路拡大、観光消費額や延べ宿泊者数の増加をめざした誘客促進などに取り組みます。
さらに、地域の経済活動を支える基盤である高規格道路などの整備を進めます。

▽三重県を戦略的にプロモーションする!
熊野古道の世界遺産登録20周年、NHK大河ドラマ「光る君へ」、令和7年の大阪・関西万博などの好機を生かし、20周年事業の実施や歩き旅のブランディング、斎宮を核とした文化観光の推進、期間限定の情報発信拠点「三重テラスin大阪」の設置などにより全庁を挙げた戦略的なプロモーションを展開し、国内外にアピールします。

▽いのちを守り、暮らしを支える!
県民の皆さんのいのちを守り、暮らしを支える取り組みは、幸福を感じる土台となるものです。
防災・減災対策の推進や医療・介護の充実、共生社会の実現など、安全・安心な社会をつくる取り組みを続けていきます。
本県が抱える課題に正面から向き合い、解決に向け、全力を尽くしてまいりますので、県民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
最後に、本年が皆さんにとって幸多く、明るい年となりますことを心から祈念申し上げます。
三重県知事　一見　勝之