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次代を担う三重人(みえびと)たち

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三重県

三重の未来を切り拓(ひら)く人の挑戦を紹介します!
自分たちがかがやけば、地域もかがやく 次代を担う三重人(みえびと)たち

■「〇〇〇×自転車」を無限に創造する!
地域資源バンクNIU(にう)/多気町
代表取締役 西井 勢津子(にしい せつこ)さん

地域資源を活用した持続可能な地域づくりをミッションに活動しています。例えば、「山」という地域資源の活用だと、普通は「木材」とか考えると思いますが、マウンテンバイクに乗る人にとっては、「山道」こそが、資源なんですね。こんな感じで、多方面から地域資源の可能性を探り、活用しながら地域のにぎわいにつなげる活動をしています。
もともと松阪市出身で、大学では開発経済を学び、中でも発展途上国の人たちのために自分にできることは何かと考えていて、「持続可能な農村づくり」に興味を持ちました。卒業後は、東京や名古屋で会社員として働いていましたが、起業支援のNPO団体と出会ったことで、起業して力強く活動する人たちの姿を見て、自分自身の人生のミッションを再確認し、起業の道を選びました。
「持続可能な農村づくり」をめざすべく、拠点となる農村を日本全国回って探し始めたんですが、三重県で起業したら失敗しても逃げられないと考え、故郷での起業を決めました。県内でも活動場所を探し続け、ご縁のあった多気町丹生(にう)地区の方々に受け入れていただいて、サイクリングツアーなど、地域資源を生かしたさまざまな活動を展開しています。

▽こんなことに取り組んでいます!
地域資源×自転車×感性を軸に事業を展開
自転車は健康に良いだけでなく、人の感情にポジティブな影響を与える効果があることが自転車部品メーカーとの共同研究で明らかになったんです。これは地域資源を磨き上げるいいツールになると思って、始めたのがサイクリングツアーです。例えばお買い物サイクリングといって、お客さんと一緒に自転車に乗って丹生地区をガイドしながら食材を調達して、畜産農家さんの所ですき焼きを食べるというツアーなどを企画しています。サイクリング中に地域の方を見かけたら一緒に挨拶するなど、お客さんに「町の一員」としてその町の暮らしを楽しんでもらっています。ツアーをきっかけに町のファンになって、毎月のように食材を買いに来てくれる方や、「あなたたちが来てくれて町が変わった」って喜んでくれる地域の人たちもいて、すごくうれしいですね。
丹生地区はもともと宿場町で、人を受け入れる文化が受け継がれているので、私たちの他にも焼き菓子屋やパン屋、古民家を使ったコーヒー店など、若い人や移住者がいろんな挑戦をしています。親の意向に忖度して「三重県で挑戦しても上手くいかない」とチャレンジを諦めたり、なかなか一歩を踏み出せなかったりする方をたくさん見てきました。でも、これだけ社会が変化している中で、親世代の正解は、今の時代に必ずしも当てはまらないと思います。もし失敗したらとか、誰かに迷惑がかかったらと考えて可能性を消してしまうのはもったいないと思います。
これからの時代は担い手不足で、性別や年齢に関係なく全員が総力戦で地域を担っていかなければと思います。挑戦する人たちが、周囲と違っていても自分を信じていけるよう、特に若い方や女性の仕事おこしを応援していきたいです。

■三重で暮らそう!
「日々三重」では、先輩移住者の体験談や地域の魅力、旬の情報を発信しています。西井さんも地域プレーヤーとして参加中!ぜひご覧ください。

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