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自治体の皆さまへ

次代を担う三重人(みえびと)たち

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三重県

三重の未来を切り拓(ひら)く人の挑戦を紹介します!
自分たちがかがやけば、地域もかがやく次代を担う三重人(みえびと)たち

■空き家を使って地域活性!にぎわいとつながりをつくりたい

うみべのいえプロジェクト/南伊勢町
プロジェクトリーダー西岡 奈保子(にしおか なほこ)さん
私は名古屋出身で、大学卒業後は、オフィス用品の商社でオフィスデザイナーとして勤務し、その後保育園運営会社で営業や運営管理をしながら待機児童の解消に携わってきました。社会の課題を目の当たりにする中で、「もっと大きな社会問題を解決したい」という気持ちが芽生え、働きながら大学院に通い出しました。南伊勢町との関わりは、研究室に南伊勢町から空き家調査の依頼があったことがきっかけです。
研究のために毎週末、南伊勢町を訪れるにつれ、役場や地域の方ともつながりができ、町のことを気に入った主人と一緒に移住することに決めました。
2018年に移住後は、移住相談サポートや空き家対策に携わり、2020年には町が進めていた「空き家再生プロデューサー育成プログラム」に参加。そのプログラムがきっかけで、空き家を使って地域活性化をめざす『うみべのいえプロジェクト』をスタートすることになりました。

▽こんなことに取り組んでいます!
エリア全体が「家」、まちの中に「部屋(お店)」をつくっていく
うみべのいえプロジェクトは、「みんなが自分の家のように気軽にまちを往来する」そんなイメージを具現化するために、家の機能をまちの中に配置していくプロジェクトです。現在はシェアキッチンとなる「キッチン」、シェアスペースや中長期賃貸住宅となる「リビング」、雑貨販売や普段使わない服などを集めてみんなでシェアする「クローゼット」の3つの店舗を運営しています。どの店舗も町民に限らずいろんな人に使っていただけるので、交流の場になっています。お店をやりたい人が気軽にチャレンジできたり、美味しいものが食べられたり、かわいい雑貨が買えたりと、皆さんの生活が少しでも豊かになればと運営しています。また高齢化率の高い南伊勢町で、若い人との関わり合いが生まれれば、高齢者の普段の様子や些細な変化に気づけるようになるほか、災害などの緊急時にも助け合える「共助」をつくっていけるのではないかと考えています。
最初は、「まちに部屋をつくる」という概念がうまく伝えられずにいましたが、「とにかくやってみる」をモットーに動いてきて、最近はやっと形が見えてきたので、「こういうことがやりたかったんやね」「私たちにやれることない?」と地域の人たちから声を掛けてくれるようになり、大きな変化を肌で感じています。プロジェクトを通してやりがいを感じている人を見たり、まちににぎわいが戻ったりすると、活動してきてよかったなと感じますし、「空き家=まちの資産」と捉えて地域活性のために活用し続けていきたいと思っています。
次の目標は、静かに本を読むことに特化した空間の「書斎」と、一時預かりのスペースとなるような「子どもの遊び場」をつくること。そして一番大切なのが、この活動を一人でも多くの人に知っていただくことです。ぜひ皆さんも、この大きな我が家「うみべのいえ」に遊びに来てください!お待ちしています!

■三重で暮らそう!
「日々三重」では、先輩移住者の体験談や地域の魅力、旬の情報を発信しています。

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