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自治体の皆さまへ

次代を担う三重人(みえびと)たち

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三重県

三重の未来を切り拓(ひら)く人の挑戦を紹介します!
自分たちがかがやけば、地域もかがやく

■多様な知恵を掛け合わせ、地域をもっと魅力的に!
うみらぼ株式会社/志摩市
代表取締役 川野 晃太(かわの こうた)さん
英虞湾(あごわん)の一角で、1組限定の宿泊キャンプやマリンスポーツ、イベント、企業合宿などに利用できる複合リトリート※施設「うみらぼ」を運営しています。私自身、志摩で生まれ育ち、エンジニアリングを勉強するため地元を離れて進学し、県外で電気自動車やIT関連の企業で勤務してきたんですが、20年ほど経って帰ってきたら、実家の廃屋となった真珠養殖場が何とも寂しい状態で…。湾内には、他にも約300カ所もの廃墟化した真珠工場が残されていることを知り、伊勢志摩サミットも開催された場所なのに、このまま放っておくのはもったいない、真珠養殖発祥の地「英虞湾」をもう一度世界に発信していきたいと思い、事業化を決めました。最初は、一歩進んでは一歩下がってを繰り返し、出口が見えない期間もありましたが、分からないことは、いろんな専門家の力を借りながら、友人や仕事仲間をはじめ、SNSでの呼びかけで集まってくれた延べ200人以上のボランティアの方々と、約3年半かけて廃真珠養殖場を再生しました。
※リトリート…仕事や家事など忙しい生活から離れ、非日常的な環境で心と体を癒やすこと。

▽こんなことに取り組んでいます!
人・知恵・技術をつなげ、新ビジネスを創出
うみらぼでは、「つながる拠点」として地域創生をテーマにした学生向けのインターンシップや技術者を集めて、地域の方と一緒に課題解決に取り組む勉強会を開催しています。ここで出会った異業種の方同士が一緒に事業を始めたり、地元の高校生が東京で活躍するエンジニアに刺激を受けて、技術系の大学への進学を決めたり、地域を越えて色々なつながりや広がりが生まれています。一人でできることはすごく限られていますが、こうやって人が集まって知恵を持ち寄ると、パズルのように足りない部分を補っていけて、大きな相乗効果をもたらします。この場所が新たなビジネス、雇用、教育の機会を生み出す拠点となり、若い人たちが故郷に戻ってこられる一つの「選択肢」になってほしいと思っています。
昔は、夢や仕事を諦めないと地元に帰れないというジレンマがありましたが、リモートワークが普及したことで、私も大阪に住みながら、週の半分は自動運転の技術開発を手掛ける企業で働き、半分は志摩で「うみらぼ」の活動に取り組むという2拠点生活を送れています。
今後は、2棟目、3棟目と、英虞湾に放置されている廃真珠工場のリノベーションを進め、最終的には英虞湾全体を自動運転の船でつなぐテーマパークのような場所を作っていきたいですね。海中ドローンを使った研究や養殖技術のDXなど、海をテーマにしたスタートアップ企業などと連携を強め、この英虞湾から日本の技術を世界に発信していく流れをつくっていきたいです。

■三重で働こう!
県では、革新的な技術やアイデアで新たな事業展開をめざす「スタートアップ企業」を支援しています!
詳しくは本紙二次元コードをご覧ください。

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