■三重の未来を切り拓(ひら)く人の挑戦を紹介します!
◆今ある「当たり前の生活」を守りたい!
三重県庁 県土整備部 県土整備総務課 土木技師 清水 千尋(しみず ちひろ)さん
三重県庁の県土整備部で、土木技師として働いています。県土整備部は、県民の皆さんの生活に直結する、道路や河川、下水道などの社会基盤を整備・維持管理しています。鈴鹿市出身で、学生の頃から物を創作することや人との関わりが好きだったので、県外の工業大学に進学し、土木を学びました。将来は、生活がより良くなる整備などを手掛けて、自分の生涯を超えて成果が残るかっこいい仕事がしたいと思い、土木関係の仕事を考えるようになりました。また、県外に出て改めて地元への愛着や家族のありがたみを感じていたため、仕事を通して直接地域に貢献でき、かつ広域的な仕事ができる三重県庁の土木技師の仕事を選びました。
入庁後は、地域住民の皆さんの声をお聞きしながら、土木施設を整備・維持管理する現場監督の仕事などを経験してきました。現在は、本庁の県土整備総務課で、部内の企画調整のほか、土木広報、未来のインフラを考える若手勉強会、土木施設を利活用したインフラツーリズム、大学や高等学校へのリクルート活動など、未来を見据えた業務に携わっています。
◆こんなことに取り組んでいます!
▽安心や笑顔を生み出す土木事業
今も思い出に残っているのは、最初の配属先で担当した道路の工事です。その時の上司や先輩、同僚に沢山サポートしてもらい、関係者の方々からも叱咤激励(しったげきれい)をいただきながら苦労して進め、道路が開通したときは涙が出ましたね。職場の先輩方が、「これ自分が担当した橋なんやで」などとよく言っていましたが、そう言われる意味がその時に初めて分かりました。今でも担当していた現場近くに行ったときは、立ち寄るくらい愛着がありますね。さまざまな人や会社と関わりながら、自分の仕事が形となっていくことが、この仕事の一番の魅力だと思います。
南海トラフ地震や風水害など、災害はいつどこで発生してもおかしくない状況にあります。災害が発生した際には、住民の皆さんにいち早く通常の生活を送っていただけるよう「地域の守り手」として働く建設業の皆さんと共に、一丸となって復旧作業を行います。また、大規模災害に対する事前の備えとして国土強靱(じん)化の取り組みも行っています。そういう意味で、「土木」という仕事は、県民の皆さんが安心して暮らすための責任ある仕事で、やりがいを感じます。今後も、土木技術者として誇れる自分であるために、知見を広げて、自己研鑽を怠らず、誰かの助けになれるような心強い存在になりたいと思っています。
・三重県県土整備部の仕事の様子や事業内容を紹介!(Instagram)
・建設業の担い手確保支援チームの活動を紹介!(Instagram)
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