■あなたの想いを伝えてみませんか?
人生会議の第一歩として、終活ノートを書いてみませんか。自分の気持ちを話せなくなったときに、あなたの心の声を届ける大切な役割を担ってくれます。
▽終活ノート
市で配布している終活ノートには、必要な項目をあらかじめ用意してあります。
書きやすい項目から書いてみましょう。
・わたしのこと
・介護・医療について
・葬儀・お墓について
・大切な人へのメッセージ
▽実際に書いてみました 中村和子さん
市が行っている出前講座を受講した中村さんに話を聞きました。「大きな手術をしたことをきっかけに、普段から、もしものことを考えるようになりました。今の気持ちを終活ノートに書いておこうと思いました」
〈書く〉
まずは、ざっくりと書いてみましょう。書いたあと、何度でも書き直して構いません。
「いったん、今の自分の気持ちを書いて、定期健診のタイミングで、終活ノートに自分の想いを追加していきたいです」
〈伝える〉
書いたことを周囲の人に伝えましょう。終活ノートをきっかけに、周囲と話し合いましょう。
「書き終えた終活ノートをテレビの前に置いて、家族がいつでも見れるようにしているんです」
「それはいいですね」
〈確かめる〉
自分の大切な想いを確かめましょう。
「毎年、自分の想いを見つめ直し、その時に感じたことを記録しましょう。」
「最後のページには、大切な家族の集合写真を貼りたいです」
〇終活ノートはどこでもらえるの?
いなべ市役所長寿福祉課、市内各図書館で無料配布しています。
問合せ:長寿福祉課
【電話】86-7819
〇何を書けばいいか分からない
自治会の集会や施設に職員が出向き、終活ノートの書き方のヒントを伝える出前講座を実施しています。
申込・問合せ:長寿福祉課
【電話】86-7819
※所要時間などは要相談
〇一人で考えるのは不安…
だいあん保健室で、一緒にお茶でも飲みながら「これから」を考えてみませんか?
「これからカフェ」
住:大安町大井田1305(大安駅喫茶室)
日:水・木・金曜日 15:00~19:00
問合せ:いなべ暮らしの保健室
【電話】090-1789-0904
〇図書館で借りられる本は?
「おひとりさまの終活まるわかり読本」この1冊で安心!身の回りの整理から葬儀・相続の準備まで
税理士法人レガシィ監修 PHP研究所
ひとり暮らしの人の最晩年と死後に何が起こるのか。想定されるトラブルと事前の準備を解説。
▽元気なうちに始める「老いじたく」
人の手を借りないと日常生活が難しくなったときを想像してみてください。いったん、「家族がどう思うだろうか」という考えは置いておいて、自分の希望を確かめてみてください。「家族からの介護を受けたくないけど、医療や介護サービスの手を借りて自分の家で過ごしたい」などの想いが出てくるかもしれません。自分の想いを示すツールとして「終活ノート」があります。
自分の「どう生きるか」の再認識をする「老いじたく」。自分にはまだ早いと考えずに、元気なうちから、周りの大切な人たちに「想い」を伝える準備をしていきましょう。
長寿福祉課 看護師 守山浩子
11月30日は、「いい看取り・看取られ」の語呂から、「人生会議の日」とされています。少しずつ自分の想いを確かめて、周囲の人に伝えてみませんか。
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