いなべ産米の輸出がスタートしたことを、皆さんは知っていますか?
令和5年度に始まった輸出の計画。市内で作られたお米が船に乗り、約40日かけて海を渡ります。今月号では、市内で新たに始まった「お米の輸出」というチャレンジと、そこに携わる人々を紹介します。
▽いなべ産米の海外輸出がスタート
人口減少や高齢化、時代の変化に伴いお米の国内消費が伸びないなか、いなべ産米の輸出が始まりました。これは県からの打診があって実現したもので、県と「食の海外展開に係る戦略的連携協定」を結ぶ旅行会社の株式会社エイチ・アイ・エスを通じて、市で収穫されたお米が輸出されます。
輸出米の品種は、高温耐性があり一定の収量が見込める「にじのきらめき」と「みえのゆめ」に限定し、令和5年産米は6農家から100トン、令和6年産米は12農家から250トンを計画しました。
輸出先は、ドバイを中心とする中東の日本食レストランです。今年7月には、その一つであるドバイの日本食レストラン「Sumo Sushi and Bento」のオーナーやシェフが、株式会社エイチ・アイ・エスの担当者と共に市を訪れ、庁舎や水田を見学しました。
▽輸出先の声-interview-
Sumo Sushi and Bento
CEO ジュリアンさん
世界の中でも、最もおいしい日本のお米を使用できることが心からうれしいです。“本物”を使えるということが本当にうれしくて、きっとお客さんのお腹も「ハッピー!」って言うと思います。今後、Sumoもどんどん店舗を増やしていって、いろんな国にいなべのお米を持って行きたいです。
Sumo Sushi and Bento
料理長 タコさん
今まではずっとカリフォルニアのお米を店で使ってきましたが、日本のお米はそれに比べ、甘くて香りが良く、粘りがあって見た目もいいので、寿司を作るのにとても適しています。この違いについて、とても面白いと感じているし、その日本のお米を使えることがとてもうれしいです。
〈ドバイの日本食レストラン Sumo Sushi and Bento
2000年に、アラブ首長国連邦のドバイでオープンした日本食レストラン。現在はアラブ首長国連邦全域に拡大し、バーレーンやキプロスにも店舗を展開。
家族連れに優しいリーズナブルな価格で、革新的なフュージョン料理を提供。今後、インドやアメリカ、エジプトなどにも展開予定。
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