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あなたのまちの民生委員・児童委員 (1)

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三重県いなべ市

「民生委員・児童委員」という名前を皆さんは聞いたことがありますか。実は、高齢者や支援が必要とする人が地域で安心して暮らすには欠かせない存在です。
今回の特集では、民生委員・児童委員が地域で活躍する姿を取材しました。自分のまちの民生委員・児童委員ってどんな人たちなのか知ってみませんか。

▽民生委員・児童委員ってどんなひと?
(1)地域から推薦されたボランティア
地域の人々から推薦され、市町や県の推薦会を経て、厚生労働大臣から委嘱される特別職の地方公務員(非常勤)です。また、民生委員法により、給与は支給されないことになっており、地域のために無報酬で活動しています。民生委員は児童委員を兼務し、任期は3年です。令和6年12月現在、いなべ市では103人が活動しています。
(2)困りごとや心配ごとの身近な相談相手
私たちが地域で安心して過ごせるように、生活の困りごとの相談に乗ってくれたり、行政などにつないだりといった活動をしています。また、子どもの見守りや、子育てについての相談に乗ることもしています。
(3)秘密は固く守られます
民生委員・児童委員は、地域の人から相談された内容や活動中に知った秘密は口外してはならないと、民生委員法で定められています。もちろん退任後も守秘義務は課せられていますので、安心して相談できます。
(4)資格は必要?
特別な免許や資格は必要ありません。同じ「地域住民」という立場で訪問活動をしたり、相談に乗ったりするので、その市町に住んでいる18歳以上の人が選ばれます。

▽具体的な活動内容は?
民生委員・児童委員の大切な役割は、地域の人たちの困りごとをすばやくキャッチして、専門機関や必要な支援、福祉サービスに「つなぐ」ことです。そのために、行政や社会福祉協議会、地域包括支援センターなどの関係機関の人々と連携して活動を行っています。

〇見守る
一人暮らしの高齢者や支援を必要とする人の自宅を定期的に訪問する見守り活動。

〇話を聞く
地域の人たちの生活の困りごとや心配ごとについて、住民の立場に立って相談相手になる。

〇つなぐ
適切な支援やサービスにつながるように、相談先の紹介や行政への情報提供などを行う。

《地域の人たち》
心配ごとがあるけれど相談先がわからない←支援や関わり(市町社会福祉協議会 地域包括支援センターなど)⇔つなぐ(民生委員・児童委員)

介護で悩んでいる←見守る 話を聞く(民生委員・児童委員)

生活に困っている←支援や関わり(市役所・町役場)⇔つなぐ(民生委員・児童委員)

▽委員の皆さんが活動しやすい環境を
《interview》いなべ市社会福祉協議会 地域福祉課団体支援係 中橋清美さん
社会福祉協議会は、委員の皆さんが困らないように、居心地よく活動してもらえるように事務局を担っています。
民生委員・児童委員は見守り活動の他に、「高齢者福祉部会」、「障がい者福祉部会」、「児童福祉部会」のいずれかに所属し、それぞれの部会に応じた研修会やイベントに参加し、スキルアップされています。私たちは、研修に参加しやすいように案内をしたり、活動の報告の場を設けるために定例会を開催したりなどのサポートを行っています。また、定例会などで、委員活動において不安に思っていることを共有してもらい、いなべ市地域包括支援センターとも協力して、課題解決に努めています。
委員の皆さんには、社会福祉協議会が主催のイベントにも積極的に協力していただいており、本当に感謝しています。

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