執筆:ふるさといなべ市の語り部の会
◆東藤原村(藤原町)
藤原岳の裾に位置する東藤原村には、古くから人々が定住していました。明治22年に、東禅寺、石川、下野尻、西野尻の4カ村が合併して東藤原村が誕生し、昭和30年に藤原村に統合しました。
東禅寺には、大同3(808)年に天台宗の東禅寺が建立されましたが、数度の兵火により廃退しました。その後、東禅寺は四幹立(こんりつ)の菩堤樹(ぼだいじゅ)が有名な明源寺(1429~1440年に再興)と隣接する西教寺(1501~1503年に再興)に再建されました。
石川の由来は、石多き川辺の里だったからとも、平安時代にこの地を石川氏が治めていた土地だったからとも、伝えられています。石川氏の城跡の大半は、セメント工場建設時に無くなっています。
下野尻では、由緒ある獅子舞(ししまい)が現在も氏子により、春日神社で秋祭りに奉納されています。
西野尻は、平安時代の初めに、参議藤原仲成(ふじわらのなかなり)が朝廷のおとがめを受け、袴腰(はかまごし)(藤原岳の古称)の山中に隠れ住んだと言われています。
問合せ:ふるさといなべ市の語り部の会 伊藤忠
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