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令和6年度 施政方針(7)

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三重県いなべ市

【6】SDGsと豊かな山辺を築く
▼6-1【水素ステーションの整備】
脱炭素化の切り札として注目されているクリーンなエネルギー、水素。その水素をエネルギー源とした自動車の普及には、水素を供給する場所「水素ステーション」の普及が必要です。しかし、建設費が高く普及が進んでいません。
幸い、いなべ市には自動車用の水素タンクの生産拠点があることから、その企業と連携し、施設整備を進めています。阿下喜の防災拠点の一画に建設中の水素ステーションが令和6年3月に完成し、今後は太陽光発電施設の建設を予定しています。企業の社用車や公用の業務車両の燃料電池車への切り替えを進め、太陽エネルギーが生み出す「グリーン水素」の普及と啓発に努めます。
▼6-2【ごみの減量とリサイクルの徹底】
地球温暖化やSDGsなど、環境問題が大きく報道されるなかでも、もえるごみの排出量は年々増加しています。廃棄物の中には、製品として再利用できるものや、缶やペットボトルなどの資源が多く含まれています。環境啓発を強化し、住民一人一人のごみの減量とリサイクル意識の向上を促します。
また、集合住宅のごみ出しトラブルが後を絶たないことから、集合住宅の管理者への指導を強化し、適切な管理を促します。
▼6-3【あじさいクリーンセンターの後継施設の検討】
いなべ市のごみ焼却施設「あじさいクリーンセンター」は建設から29年、延命化の大規模改修から10年が経過して、老朽化が進んでいます。しかも、令和3年度からは員弁町分の廃棄物が加わったことで、運転時間を延長して処理をしています。
近隣では、同時期に建設され、同じように大規模改修をしている菰野町の焼却施設も老朽化が進んでいることから、後継の焼却施設を菰野町と共同で建設することを視野に入れて検討を始めます。
▼6-4【北勢斎場の大規模修繕】
北勢斎場は人体火葬炉2基、動物火葬炉1基で火葬需要を賄っており、各火葬炉は7年に1度の大規模修繕を行っています。
人体火葬炉の2号炉は、令和5年度に大規模修繕を実施し、令和6年度は1号炉の大規模修繕を予定しています。
▼6-5【宇賀渓キャンプ場の整備】
令和5年にオープンしたキャンプ場「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」ではレストラン棟の建設を進め、海外からのインバウンド需要も取り込み、里山の魅力あるモノ・コト・トキを創造するキャンプ場を目指します。
また、登山客の増加により、慢性的に駐車場が不足しているため、旧登竜荘や周辺の区有地を活用し、駐車場の確保に努めます。
▼6-6【阿下喜温泉周辺の再開発】
阿下喜温泉は大改装と宿泊施設の増築を終え、令和6年4月から株式会社温泉道場が経営する新たな温泉施設として再出発します。宿泊施設の増築に伴う駐車スペースの減少を解消するため、いなべ総合病院の職員駐車場を病院南側に移設することで駐車スペースを確保します。
さらに、阿下喜温泉の本町通りを隔てた東隣の旧米穀店の店舗を譲り受け、阿下喜ビジターセンターとして改装します。阿下喜駅の近くに、観光案内やそば打ちをはじめ、さまざまな体験のできるワークショップスペースを設け、訪れる人を市内の周遊に誘います。
▼6-7【野遊びSDGs地方創生】
野遊びSDGsはスノーピーク山井太社長や建築家隈研吾氏が提唱し、内閣府が支援している事業で、「野遊び」による人間性の回復とライフスタイルの変容を促すプロジェクトです。この「野遊びSDGs」の拠点として全国の多くの候補地の中から3カ所が選ばれ、いなべ市は秋田県大館市と北海道芽室町と共に一般社団法人ノアソビSDGs協議会の一員となり、拠点整備を進めています。
令和6年度は梅林公園の駐車場に新たにキャンプ場やセンターハウスを建設します。

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