■お茶を楽しむ会
お茶を淹れて一服する、ちょっと特別な雰囲気のサークルを昨年暮れに見学させていただきました。
お部屋には、竹やゆりの花が生けられていて、その脇には大きな柚子が添えられていました。大柚子は12月頃に見掛ける果実で、季節を感じさせてくれます。また、感謝と書かれた色紙も飾られていました。そこには、今年も健康でいられたことや皆さんと出会えたことなどを年の終わりに感謝するという意味合いがあるそうです。
取材時に淹れていただいたお茶は、年の瀬にいただく「大福茶」で、来る年も平穏無事な1年にとの願いが込められた縁起物だそうです。大福茶は、梅干しと結び昆布が入った緑茶です。私も一服いただきましたが、「お点前ちょうだいします」、「ご一緒にちょうだいしましょう」などと声掛けを行いながらいただきますので、その人のために特別に淹れたお茶と感じました。
お茶の淹れ方を40年以上指導されている打田先生によると、湯加減や茶葉の量など淹れ方は奥が深く、淹れ手によって味も異なるとのことでした。習ってみえる方からは、「雑事を忘れて集中できる」、「季節を感じることができる」、「非日常を体験できる」といった声が聞かれました。
何かに没頭したり、日常から離れた体験をしたりすることは得難い経験だと思います。新茶の季節がやってきましたので、皆さんもお茶の一服でリフレッシュしてみませんか。
広報サポーター 後藤 麻紀さん
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