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8月11日は「山の日」~みんなで守ろう!亀山の「山」~(1)

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山の日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的に、平成28年に設けられた国民の祝日です。
今回は、「山の日」をきっかけに、「山の恵み」についてあらためて考えるとともに、活動開始から本年度で5年目を迎える鈴鹿川等源流の森林(もり)づくり協議会の活動について紹介します。

■「山の恵み」を理解する
亀山市は鈴鹿山脈や布引山地を源とした鈴鹿川や中ノ川を有し、その源流域は豊かな森林に覆われ、多様な生態系を支えています。鈴鹿川最上流域にある鈴鹿峠周辺の山々から流れ出た水は、豊かな鈴鹿川水系を形成し、市内の田や畑に行き渡り、稲や野菜などを育て、その先では伊勢湾へ注ぎ、魚や貝などを育んでいます。また、山々を覆う森林や草木は、新鮮な空気を作り出すとともに、根を張り巡らせることで土砂崩れなどの災害を減らす働きを持っています。さらに、緑豊かな山は、希少な生物を含め、多種多様な動植物の生息・生育の場になっています。
このように山のさまざまな恵みのおかげで、私たちは安全で豊かに暮らすことができます。この恵みを将来にわたって守るためには、一人ひとりが山について考え、みんなで山を守る活動に取り組むことが大切です。

■鈴鹿川等源流の森林づくり協議会の活動
~森林・川・人をみんなで守り、次世代へつなぐ~

◆協議会の設立と活動方針
本市では、源流域の自然環境と歴史的資源にあらためて誇りを感じ、それらをかけがえのない財産として守り、次世代に継承するため、平成31年に「亀山市鈴鹿川等源流域の自然環境と歴史的資源を守り継ぐ条例」を制定しました。
そして、市民、事業者、団体、学識経験者、行政で構成する「鈴鹿川等源流の森林づくり協議会」が令和元年6月に設立されて以降、条例の趣旨を踏まえて、鈴鹿川最上流域にある「坂下地区」、鈴鹿川等源流域にある「野登地区」・「加太地区」の3地区において、源流域の魅力を再発見し、地域の活性化を目指す取り組みを進めてきました。

※協議会の活動は、個人会員、企業・団体会員の協賛金と、みえ森と緑の県民税(市負担金)により運営されています。

◆源流域3地区におけるこれまでの活動紹介と令和5年度の活動テーマ
これまでの活動実績などを踏まえ、本年度は源流域の3地区それぞれにおいてテーマを設けて、地域の皆さんと触れ合いながらともに学ぶ機会や地域課題の抽出に取り組む機会を創出します。

※本紙2面に、亀山市鈴鹿川等源流域の自然環境と歴史的資源を守り継ぐ条例地域の区分図を掲載しています。

【坂下地区】(鈴鹿川最上流域)
《昨年度の活動》
○3つの森の楽しみ方体験 at 東海自然歩道
地区内にある森をフィールドに、森歩きをしながら森林づくりの大切さを知るととともに、間伐見学では林業技術を学びました。

《令和5年度のテーマ》
(1)源流域の自然の特性について深く知る
坂下地区を皮切りに源流3地域において、森林や地域資源に関心のある人が最初に知っておくべき知識などを学びます。

(2)森林教育リーダーの養成
市内外で野外保育や体験教育などの機運が高まる中、保護者や保育士などがスキルを磨き、仲間を増やすことを目的とした講座を実施します。

【野登地区】(鈴鹿川等源流域)
《昨年度の活動》
○森の恵みのプレイパーク!
協議会の会員がさまざまな経験を積んでプレイパークを完成させ、一般参加者を受け入れるイベントを開催しました。参加者にはプレイパークでのイベントを通じて、林業技術の一部を体験してもらいました。

《令和5年度のテーマ》
○野登山山頂周辺の環境保全
地域と協働して、野登山山頂周辺の貴重なブナ林や数百年生の杉林を自然環境の側面から観察し、森林の保全について学びます。また、山頂にある野登寺の歴史や文化についても学び、それらの学びの成果を記録し、次世代へつなぐことを目指します。

【加太地区】(鈴鹿川等源流域)
《昨年度の活動》
○サマーフォレスト in やまびこ
木工工作(プランターカバー作り)を通じて、木の良さや木工技術の基本を体験してもらいました。加太川では、「魚と子どものネットワーク」の指導のもと、水生生物の観察を行いました。

《令和5年度のテーマ》
○獣害対策、動物との共生
地域や専門家との協力により、獣害対策や先進事例について学ぶ機会を設けます。

◆鈴鹿川等源流の森林づくり構想(令和元年~5年度)
《活動方針と施策》
1.発信する
地域資源に関する情報の収集・整理と市内外への発信

2.参加する
木工、植樹、農作業、生態系調査など各種体験イベントや講座の開催

3.つなげる
地域と事業者や関係団体などとの交流・協働・関係づくり

4.コーディネート力を創造する
勉強会や先進地視察の実施、地域におけるコーディネート活動の支援

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