■「日本武尊 弟橘媛 愛うるはし」令和5(2023)年
「愛うるはし」像は、「古事記」「日本書紀」に登場する英雄、日本武尊と、その妻である弟橘媛の物語をテーマにしながら、人類の普遍的な愛の尊さを表現した作品です。東奔西走の過酷な戦いの生涯を送ったヤマトタケルと、嵐の海に身を投じて海神の怒りを鎮め、夫を助けたオトタチバナは、悲劇のヒーローとヒロインのように描かれていますが、ヤマトタケルが大和へ帰還する途中で力尽きて亡くなった場所が、オトタチバナの生まれ故郷亀山であったこと。その亀山の地に2人の姿が「うるはしき愛の物語」として蘇ったことで、これからは時を越えた温かいメッセージとして語り継がれていくことでしょう。
特別協力:(公財)中村晋也美術館
【URL】http://www.ne.jp/asahi/musee/nakamura/index.html
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