かめやま教育通信 第84回

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■子どもたちの主体的・協働的な力を育む「キャリア教育」
市内の小・中学校では、地域の実情やニーズを把握し、各校区にある豊かな教育資源を最大限に活用した創造的な教育活動を実施し、より一層地域に信頼される特色ある学校づくりを進めています。
児童・生徒が自分の興味や関心のあることにじっくり取り組み、温かな人間関係のもとで、自分の将来の夢を叶えるために、それぞれの力を十分に発揮できるよう創意工夫を生かした教育活動の一つとして「キャリア教育」を展開しています。
今後も、地域の皆さんや保護者と教職員が協力し、子どもたち一人ひとりに「生きる力」を育む魅力ある教育活動を進めていきます。

◆やってみたい!作ってみたい!モノづくりの会社をつくって体験しよう!亀山東小学校【起業体験活動】
亀山東小学校では、キャリア教育の充実を目指し、文部科学省の指定を受け、昨年度から継続して「起業体験活動」に取り組んでいます。具体的には、亀山高校や亀山商工会議所などとの連携を生かし、児童が友達と協力してモノづくりをしたり、自分たちの作り上げたものを販売したりします。そのような人を喜ばせたりする活動を通して、他者と協働しながら、新しい価値を創造する力など、これからの時代を生きていくために誰もが必要な力を系統的に育成することを目指し、チャレンジ精神や自己肯定感を高める取り組みを進めています。
こうした取り組みが認められ、本年度のキャリア教育に関する文部科学大臣表彰(学校の部)を受賞しました。

◆起業体験活動紹介
「人が喜ぶものを作りたい」、「家族や友達をわっと驚かせたい」など、子どもたちから出たたくさんのアイデアを形にするため、「東っ子まつり」での販売や、歴史と伝統のある「亀山大市」での学校ブースの出店を行いました。

〇企画の検討
亀山高校の生徒の協力を得て、企画を立てました。児童のグループに入ってもらい、お客さんにたくさん来てもらうためのアドバイスをいただきました。

〇モノづくりやサービスのノウハウなどの学習
地域の事業所(三重ローソク、洋菓子Amie、生甘堂、三十三銀行、亀山商工会議所)やゲストティーチャーから、モノづくりやサービスのノウハウ・工夫などを教えていただきました。

〇実践活動(東っ子まつりでの出店)
「第2回東っ子まつり」では、射的やお化け屋敷、アイデアの詰まった自作のキーホルダーや事業所直伝のキャンドル販売など、バラエティ豊かなお店を出店しました。

〇実践活動(亀山大市でのブース出店)
「亀山大市」では、自分たちのブースへの来場を促すため手作りのチラシを作成したほか、当日は児童たちがブースを運営しました。4年ぶりの亀山大市は大盛況でした。

これらの活動を通して、児童は地域の歴史や産業について学び、地域の発展に貢献している人々の活躍を間近で見ることができ、郷土を愛する気持ちや働くことの大切さ・難しさを知ることができます。
そして、一人ひとりが自らの将来の夢を大きく思い描き、夢に向かって進むためのキャリアイメージを持つとともに、自己有用感を高めることにつながります。

問合せ：教育委員会事務局　学校教育課　教育支援グループ
【電話】84-5076