■天空の森
広報サポーター 後藤 麻紀さん
毎年3月中旬から下旬頃に咲き始めるミツマタ。皆さんも一度は見たことがあると思います。
野登地区の奥にあるミツマタ群落「天空の森」には、たくさんのミツマタが植えられています。「みつまたを愛する会」代表の松井さんら、年金受給年代の皆さんが苦労してここまで植樹を進めてこられました。
まず、平成24年に30本の苗木を仮植えしたそうです。新名神高速道路の高架下は、トンネルを掘った場所で、石ばかりでした。そのため、木の枝をチップにして腐葉土代わりに敷き詰めていったそうです。石が下にあるため上手く育つかどうかも分からず、鹿の食害に遭わないかという心配もありました。
それから3年待ってみると、ミツマタはちゃんと育ってくれたのです。
植樹地は、5ヘクタールもの広さがあり、市から借りていて、手入れは欠かすことができません。
川が近くにありヨモギが多く、年に3~4回は草刈りをしているそうです。当初3人で始めたメンバーも今では15人に増えましたが、草刈りは大変です。斜面のため作業効率は悪く、石も多いため草刈り機の刃が飛んでしまいます。「それでも、遠方から来られる人や車いすに乗った人も見に来てくれるから頑張れます」と松井さんは話してくれました。
ミツマタが咲き誇る天空の森は、言葉を失うほど素晴らしいです。その美しさは、メンバーの皆さんの努力の賜物です。多くの力添えがあったからこそ、あのような美しさが保たれているのですね。
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