■「おともだち」平成7(1995)年
紫陽花が路地を彩る梅雨の頃は、「あめあめふれふれかあさんの 蛇の目でお迎えうれしいな…」や「テルテル坊主テル坊主…」「雨が降ります雨が降る 遊びに行きたし傘はなし、鼻緒のガッコも緒が切れた…」などの童謡が思い出されます。しゃがんで仲良しの猫を撫でながら晴れ間を待つ幼い女の子。モデルは中村の初孫だったそうです。この作品からは普遍的な幼子の愛らしさとともに、それを見守る作者の温かいまなざしが伝わってきます。雨が上がったらいっしょにお散歩しましょうね。
特別協力:(公財)中村晋也美術館
【URL】http://www.ne.jp/asahi/musee/nakamura/index.html
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