■「葉ちゃん」 平成2(1990)年
鹿児島大学の女子学生だった葉ちゃんは、明朗闊達で屈託のない人柄でした。その瑞々しい若さを彫刻でどう表現するのか。中村は頭像を作る時、「火花が出るほど考える」と言います。この作品の凜として未来を見通すような眼差しからは、芯の強さや潔癖さのような内面までもが感じられます。その葉ちゃんが、先月ひょっこり中村晋也美術館に現れて、「鹿児島市議会議員に立候補するのでよろしく!」と報告に来てくれました。懐かしい。あの頃と変わらぬ笑顔。これからの活躍が楽しみです。
特別協力:(公財)中村晋也美術館
【URL】http://www.ne.jp/asahi/musee/nakamura/index.html
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