■「貴様と俺の碑」 昭和41(1966)年
鹿児島市内、海軍航空基地の跡地に、予科練(海軍飛行予科練習生)戦没者慰霊碑が建っています。彼らはみな十代の志願兵で、第二次世界大戦末期には、知覧や鹿屋、国分、出水、万世など鹿児島の基地から、特攻作戦の名のもとにその多くが飛び立っていきました。「貴様と俺とは同期の桜~」という予科練の歌を碑名に決めたのは中村でした。七つボタンの制服は、当時の若者にとっては眩しく格好よく映ったそうです。金色に輝く七つボタンと飛行服姿の兵士を表現した慰霊碑。今は恒久平和を願って建っています。
特別協力:(公財)中村晋也美術館
【URL】http://www.ne.jp/asahi/musee/nakamura/index.html
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