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〔シリーズ人権〕一人ひとりが輝くために

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

■「令和5年度伊勢市人権講演会」より
12月9日、いせトピアにて「人権講演会」を開催し、約300人が参加しました。

▼小中学生の代表が人権作文を発表
伊勢市が令和4年度に編集した人権作文集「人権の芽」の中から、小・中学生の代表による人権作文の発表を行いました。
小学生代表は、小俣小学校の世古遥香さん(6年)、中学生代表は、倉田山中学校の山﨑陽菜さん(3年)に発表していただきました。
世古さんは、「人の『できないこと』を非難するのではなく、人それぞれできること、できないことがあってもいい。それを認め合うことが大切だと気付き、自分も日々、周りの人に助けられていることに感謝して過ごしていきたい。」と語ってくれました。
山﨑さんは、バラエティ番組の笑いと大好きなおじいちゃんが家族に見せる笑顔の違いについて話してくれました。人の容姿や個性、特徴を尊重することで本当の笑顔につながっていくということを語ってくれました。

▼人権尊重啓発ポスター・標語を表彰
人権尊重啓発ポスター・標語の表彰式では、市長賞を受賞したポスターの部の小学1年生から中学3年生までの9人と、標語の部の1人が表彰されました。

▼山田ルイ53世さんの講演会
講演の部では、山田ルイ53世さんにお越しいただき、「僕達にはキラキラする義務などない」と題して自身の引きこもり経験などをお話しいただきました。
山田さんは、中学生時代、優等生でいなければならない、負けた姿やみっともない姿は見せられないという思い込みが強くなってしまい、夏休み明けのある日、突然学校に行けなくなってしまいます。そして、それから6年間、引きこもり生活を送ることになりました。
いざ引きこもると、強い罪悪感に襲われたらしいですが、部屋から出たくても出ることができない日々が続きました。時間が経つにつれて、今まで完璧主義者だった山田さんの心の中に「とりあえず」いう言葉が浮かびました。1ミリでもいいから前へ進もう、少しずつでいいから玄関までたどり着こうという気持ちになり、家から出られるようになりました。
ある日、同年代の成人式のニュースを見て、疎外感を感じ、猛勉強して愛媛大学に合格し、社会へ出ていくのですが、引きこもる以前に思い描いていたものとは全く違う人生に意味を見いだせず、その後、大学を中退し、芸人の道へ進みました。
山田さんは、「普通って何だろう。人それぞれ、その人に合った『普通』があって当然であり、しんどい時や苦しい時には人生のハードルを下げてください。理想とする自分を諦めてあげることも大事。」だと話しました。そして、「普通」の人間がただ生きていても責められない社会であってほしいと強く語りました。
来場された皆さんからは、「幸せに生きることについて、とても素敵なヒントをいただきました」「なりたい自分を持つことは大切だけど、なりたい自分になれなかった事をダメだと思わなくてもいいと分かりました」「自分の中で視野が広がりました」などの言葉をいただきました。

問い合わせ:人権政策課
【電話】21-5545【FAX】21-5555

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