伊勢市では、誰もが個性と能力を発揮して働き続けることができる環境づくりを進めています。さまざまな分野で新しいことに挑戦し、自分らしくイキイキと輝いている人を紹介していきます。
AC’エーシー)FARM(ファーム)代表
中川 亜沙美さん
伊勢市出身。2019年に新規就農。自身が経営する農園「AC FARM」代表として主にサツマイモときゅうり、スナップエンドウを生産している。
■ウェディングプランナーから農業へ
ふるさとの土に魅せられて――。
実家のスイートピー栽培を手伝う中で、植物や土に触れているとき、つらさを抱えていた心が癒やされたことが農業を始めたきっかけです。地域にはキラキラした農家さんがたくさんいて、お話をさせていただくと共通の悩みや苦労がある事が分かり、みんなで支え合いながら自然と向き合っているんだなと感じます。その土地で作られた作物をその土地で食べる、その循環が気持ちいいんです。
私自身が農業を通じて固定観念から解放された経験から、世代や性別に関わらずさまざまな人が集まって働くことができる場、土のパワーに触れることで、お互いが持てるパワーを与え・与えられ、良い循環が生まれる場として「ACFARM」を確立させたいと思うようになりました。
本来働くということは、自分自身を表現できるツールのひとつ。さまざまな場所や職種で、誰もがもっと楽しく、自分らしく、無理なく働ける場が増えていけばいいなと思います。私はこれをACFARMという「場」で表現したいと考えています。
私自身、まだまだ目指すところには到達できていません。歩みはゆっくりですが、今年ようやく3年越しに考えていた、サツマイモペーストの商品化が実現しそうです。これもACFARMに関わってくださる皆さんのおかげです。これ以上無いだろうと思うほど働いても気が付いたら乗り越えている、でもまたさらに上がある、その繰り返しです。本当に疲れますけど、進む方向は間違っていないと思っています。
「みんなで一つの物を作り上げるすばらしさなど、前職での経験が今につながっていると感じています」
問い合わせ:市民交流課
【電話】21‒5513【FAX】21‒5522
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