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台風の脅威!!〝本当は怖い〞高潮って?(1)

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

・高潮について知ってほしい話があるの!
・高潮ってなんだろう?うちは大丈夫?

台風のシーズンが近づいてきました。台風は7月から10月にかけて日本に接近・上陸することが多くなります。
伊勢市では、平成29年の台風第21号による大雨で市内各地の河川が氾濫し、また、内水氾濫により大きな被害が発生しました。この雨は、地域気象観測システム(アメダス)小俣観測所の観測史上最大値(最大48時間降水量)を更新しました。
台風といえば、雨・風のイメージが強いですが、過去には「高潮」による被害も伊勢市で発生しています。高潮について正しく知り、命を守れる行動をとれるよう準備しておきましょう。

■高潮の発生原因
▼高潮とは
高潮は、台風などの発達した低気圧が接近するとき、気圧低下による吸い上げ効果や、風による吹き寄せ効果により、海水面(潮位)が海岸の堤防よりも高くなることで発生します。

○気圧低下による吸い上げ効果
・低下した気圧による潮位上昇
・台風などの中心では気圧が低下
気圧は台風や低気圧の中心では周辺より低くなります。海水は気圧の高い周辺の空気により押し下げられ、中心付近の空気は海水を吸い上げるように作用することで海面が上昇します。気圧が1ヘクトパスカル[hPa]下がると、海面は約1cm上昇します。

○風による吹き寄せ効果
・海岸に向かう風
・風の吹き寄せによる潮位上昇
台風や低気圧によって強い風が沖から海岸に向かって吹くことで、海水は海岸に吹き寄せられます。これにより海岸付近の海面が上昇します。

■高潮の被害って?
伊勢市では、昭和28年台風第13号、平成24年台風第17号などにより、高潮による被害を受けています。

○日本における主な高潮被害

■高潮の浸水想定
令和5年3月に、伊勢市を含む伊勢湾沿岸の高潮浸水想定区域を三重県が指定しました。
自宅や生活で利用する施設などが高潮浸水想定区域に含まれているかを確認し、避難が必要な場合の行動について、家族で話し合ってください。

▼伊勢湾沿岸(三重県区間)高潮浸水想定区域図
伊勢湾沿岸(三重県区間)の高潮浸水想定区域図は、高潮の影響が極めて大きくなる台風を想定し、シミュレーションの結果から最大となる浸水区域などを表示したものです。
本紙の2次元コードから、伊勢市防災マップで詳細な高潮浸水想定区域図が確認できます。
〔地図は本紙またはPDF版をご覧ください〕

▼避難所の指定
4月に二見町光の街地内に移転した「二見浦小学校・二見中学校」を指定避難所および津波緊急避難所に追加しました。また、市民の皆さんが早めに避難できる二見地区の自主避難所については、「二見公民館」から「二見浦小学校・二見中学校」に変更します。
避難所の一覧については、市のホームページをご覧いただくか、危機管理課へ問い合わせてください。
「伊勢市 避難所」で検索

市内の多くの場所が浸水する可能性があるわ!備えが大事!次のページをチェックしましょう!

問い合わせ:危機管理課
【電話】21-5523【FAX】20-3151

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