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自治体の皆さまへ

お答えします! 健康に関する素朴な疑問 健康なんでも相談室

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

市民の皆さんの健康などに関する素朴な質問に対し、谷崎医師が「総合診療科」の観点から、分かりやすくお答えします。ぜひ、皆さんの生活にお役立てください。
伊勢総合病院 内科・総合診療科副部長 谷崎 隆太郎医師

【質問】運動すると寿命が延びるってホント?!
【回答】本当です!

■「運動」と「死亡リスク」
「健康のために運動しましょう!」というフレーズは、皆さん、いつかどこかで聞いたことがあるかと思います。実は近年、「運動は健康のために良い」というフワッとした理由だけではなく、「自分の命のために運動はとても重要」であることが分かってきています。
平成27(2015)年に発表された運動と死亡リスクの関係を調べた研究では、全く運動していない人と比べて、運動している人は死亡するリスクが20%以上低いという結果でした。日本では、平成19(2007)年の時点で既に、運動不足が原因で年間5万人が死亡していると推定されていますが、その一方で令和元(2019)年の国民健康・栄養調査によると、運動習慣がある人は男性で約3割、女性で約2割にとどまっています。逆に言えば、運動習慣のない残りの人たち(男性の約7割、女性の約8割)には、さらに寿命を延ばすチャンスが残っているという見方もできます!

■自分の生活に合った運動を!
では、具体的にどんな運動をどれくらいすれば良いのか?結論から言うと、体を動かす運動であれば何でもOKです。負荷が強い運動を短時間するのと、負荷が軽い運動を長時間するのでは同じくらいの効果があるとされており、自分の生活リズムに合った運動を続けることが大事です。散歩であれば1日7,500歩以上、登山であれば週に1回1時間くらい、自転車で30分かけて週に5日通勤するのも、それだけで十分な運動になります。家事や庭仕事、農作業なども、続けることで死亡リスク低下に効果的な運動と言えます(詳しくは、厚生労働省の「生活活動のメッツ表」を参照してください)。
現在運動習慣がない人は、動くだけで死亡リスクを下げられる可能性があるので、少しずつ運動を始めてみてはいかがでしょうか?

過去の「広報いせ」掲載分は、市のホームページでいつでもご覧になれます。
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