第四回
■奉曳(ほうえい)文化をつなぐ初穂曳(はつほびき)
第60回神宮式年遷宮を控えた昭和46年に、「目まぐるしく世の中が変わっていく中で、伊勢が誇るお木曳などの奉曳文化を20年に一度では次の世代にしっかりと伝えられない。木遣りや曳き込みなど、せめて見るだけ、耳にするだけでも、お木曳がどういうものかを毎年伝えることができるようにしたい」という先人たちの思いが高まりました。
そこで、さまざまな関係者と話し合いを重ね、お米の稔(みの)りに感謝を込め、お初穂を神宮へ奉曳車と船で奉曳・奉納する「初穂曳」が昭和47年から始まりました。昭和・平成・令和にわたり、毎年継続され、半世紀が過ぎました。
■これから始まるお木曳に向けて初穂曳でつなぐ思い
初穂曳の背景には、550年以上続く、伊勢の文化財であり民俗行事である「お木曳」「お白石持(しらいしもち)」の伝統があります。令和8・9年には、第63回神宮式年遷宮のお木曳が予定されており、初穂曳は伝統を担う市民の皆さんに伊勢独自の奉曳文化を見て改めて知っていただく貴重な機会です。
初穂曳もお木曳と同様に陸曳(おかびき)と川曳があり、変わらぬ熱い思いを受け継いでいます。
■初穂曳
◇外宮領 陸曳
日時:10月15日(火)9:20~12:30(予定)
奉曳経路:高柳商店街(今社付近)~南宮町交差点~県道伊勢南島線~外宮
◇内宮領 川曳
日時:10月16日(水)10:00~14:30(予定)
奉曳経路:五十鈴川浦田橋付近~宇治橋~内宮
10月15日(火)・16日(水)に行う初穂曳の経路・交通規制などについて詳しくは、「広報いせ」10月1日号などでお知らせします。
お木曳などについて詳しくは、伊勢御遷宮委員会のホームページをご覧ください。
昨年(令和5年)の初穂曳の様子が映像でご覧になれます。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
問合せ:
伊勢御遷宮委員会事務局〔伊勢商工会議所・5階〕【電話】25–5215【FAX】63–5339
※お木曳の歴史については文化政策課【電話】22–7884【FAX】21–0424
<この記事についてアンケートにご協力ください。>