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REIWA no OKIHIKI

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

■御用材(ごようざい)はどこから?
お木曳で奉曳(ほうえい)する御用材(御遷宮で使用する木)は、江戸時代中期から木曽の山のヒノキを使用しています(前回の第62回神宮式年遷宮では一部、神宮宮域林のヒノキを使用)。第63回神宮式年遷宮でも前回の実績に基づき進められる予定です。
木曽の山で伐採された御用材は、陸運が発達するまで、筏(いかだ)に組まれて木曽川を下り、桑名から伊勢湾へ運ばれまた。木遣り唄(うた)の一つでも「御木は木曽より 谷々越えて 清き流れの宮川へ」と唄われています。
左の写真は、第2次世界大戦より前のお木曳の写真で、水運による搬送時の損傷防止のため御用材は両方の木口を丸く成形されているのが分かります。そして伊勢に到着した筏は大湊の貯木場に入り、内宮分と外宮分に分けられました。
内宮分は大湊から五十鈴川をさかのぼり、鹿海町の貯木場へ。そこから五十鈴川へ曳き出します。外宮分は、宮川右岸現在の度会橋の少し下流に貯木場がありました。
一番上の写真は、宮川の土手にたくさんの法被(はっぴ)姿の人が集まり、貯木場から水揚げした御用材をソリに積み載せているところです。陸曳は、まずソリで堤防を越え、奉曳車に御用材を積みかえて、陸路を曳いて運びます。

■初めてのお木曳に向けて 子ども木遣り
子どもたちにとって初めてのお木曳。その晴れ舞台に向け、経験豊かな大人とともに練習に励んでいます。

◇船江神習組(ふなえしんしゅうぐみ)
週に一度集まり、木遣りの練習をしています。基本の声出しから始まり、次に囃子(はやし)をみんなで一斉に唄います。喉(のど)を慣らした後、それぞれ一人で唄い、本番さながらに力強く声を響かせます。指導する大人も、子どもたちの真剣な姿を見て、指導に熱が入ります。
子どもたちは「本番は緊張するけど、練習は楽しい!」と、笑顔で答えてくれました。これからも各地の催しに参加し、人前で披露して経験を重ねていきます。

※伊勢御遷宮委員会発行「令和のお木曳」第3号から一部内容を再編しています。

※詳細は本紙またはPDF版をご覧下さい。

問合せ:伊勢御遷宮委員会事務局〔伊勢商工会議所・5階〕
【電話】25–5215【FAX】63–5339
※お木曳の歴史については…文化政策課
【電話】22–7884【FAX】21–0424

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