文字サイズ
自治体の皆さまへ

シリーズ人権 一人ひとりが輝くために

8/26

三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

■「令和6年度伊勢市人権講演会」より
12月14日、いせトピアで「人権講演会」を開催し、337人が参加しました。

◇小中学生の代表が人権作文を発表
伊勢市が令和5年度に編集した人権作文集「人権の芽」の中から、小中学生の代表による人権作文の発表を行いました。
豊浜東小学校の河邊和夏さん(6年)は、住んでいる地区の踊りが伝統で男の子しか踊れないことに対し、「女の子だから踊れないのはおかしい」と考えました。伝統は大切にしながらも女の子も踊れるようにするため、住んでいる地区のことをもっと勉強したいと語ってくれました。
港中学校の八田里優奈さん(3年)は、大好きな祖父が病気になり、助けになろうと頑張る中で、高齢者だから何でもしてあげるのではなく、本人が挑戦してできることを増やしていくためのサポートも、時には必要だと気付きました。これからは高齢者の可能性が失われない社会になってほしいと語ってくれました。

◇人権尊重啓発ポスター・標語を表彰
人権尊重啓発ポスター・標語の表彰式では、市長賞を受賞したポスターの部の小学1年生から中学3年生までの9人と、標語の部1人が表彰されました。

◇KABA.(かば)ちゃんの講演
講演の部では、KABA.ちゃん(タレント・振付師)に「知ってほしい、LGBTQのこと ~これが私。自分らしく生きるために~」と題し、講演いただきました。自身がトランスジェンダーであることによって経験した出来事などを、フリーアナウンサーの津田なおみさんを交え、トークショー形式で話してもらいました。
KABA.ちゃんは物心ついた時から、自身の性別は女性だと思っていました。男の子にいじめられたり、両親から「男らしくしなさい」と言われたりしても、なぜなのか分からなかったそうです。しかし、中学の体育で男女に分かれる際に女性側に行こうとして周りに止められ、自分は男性だったのかと改めて気付いてショックを受けました。当時は同じ境遇の人が周りにおらず、他の人には言えずにいました。
夢だった「女性アイドル」になるためダンスを始め、20歳でニューヨークを訪れたことで、転機を迎えます。アメリカでの生活の中で、トランスジェンダーへの理解が広まっている光景を見たこと、また「自信をもって堂々とすればいい」という友人の言葉により、自信を持つことができました。そして、テレビ番組で初めて自身がトランスジェンダーであることを明かしました。
その後、姉が乳がんを患ったことをきっかけに「後悔しない人生を送りたい」と考えるようになり、性別適合手術を受け、戸籍を女性に変更したそうです。
KABA.ちゃんは、講演の中で「カミングアウトする前と後で、した方への態度を変えてほしくない」「トイレを使用する時にとても困ったので、多目的トイレをもっと普及してほしい」と強く訴えました。
また、「誰かのために生きることも素晴らしいが、一度きりの人生なので、私は私だと自信を持ち、“自分”を貫いてほしい」「LGBTQの活動が必要にならないくらいに、当事者や非当事者が寄り添い合うことが当たり前な社会になってほしい」と、かつての自分と同じように悩んでいる人へのメッセージと自身の願いを語りました。

問合せ:人権政策課
【電話】21-5545【FAX】21-5555

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU