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自治体の皆さまへ

めざそや!共同参画 53

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三重県伊勢市 クリエイティブ・コモンズ

今回からアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見、思い込み)について、さまざまな視点から紹介していきます。聞きなれない言葉ですが、男女共同参画社会を阻害する要因として、近年、取り上げられることが多くなっています。

■これって当たり前?
・男性は仕事をして、家計を支えるべき
・男べ性きでは人はな前いで泣くべきではない
・女性べはき、で仕は事なよいりも子育てを優先すべき
・「親が単身赴任中」というのは、父親のことである
・女性は結婚によって、経済的に安定を得るほうが良い
・「ピンクのランドセル」は女の子のもの
・組織のリーダーは男性のほうが向いている

左上の図を見て、皆さんはどう思いましたか?「私は、どれも当てはまらない」という人や、「気にしたことがないから、分からない」という人もいるかもしれません。

無意識の偏見や思い込み
左上に書いてあるのは、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見や思い込み)の例です。こうした「思い込み」は、家庭や職場などさまざまな場面で見られます。
これは誰もが持っているものであり、良い悪いというものではありません。過去の経験を基に、大量の情報を処理し、素早く行動するために必要なものです。
しかし、その影響を受けていることに気付かず無意識にとった言動が、時として否定的なメッセージとなり、相手を傷つけたりストレスを与えたりすることがあります。
例えば「子育て中だから」と、気遣いのつもりで部下の女性を責任のある仕事から外したとします。でも、実はその女性は「もっと仕事がしたい」と考えているかもしれません。
この場合、上司は自分の考えだけで決めつけずに、相手の気持ちを確かめていればどうだったでしょうか。部下が望んでいることに気付き、仕事と子育てを両立できるようサポートを考えることができたかもしれません。

気づきのアンテナを!
アンコンシャス・バイアスは無意識に生じるものであり、自分で気付くのは難しいものです。
まずは自分自身の言動に「思い込み」や「決めつけ」がないか、意識してみましょう。新しい物の見方ができて、他の可能性を考えてみようと思えるかもしれません。
「自分にとっての普通」が「みんなにとっての普通」であるとは限りません。さまざまな考え方があることに気付くことが、「思い込み」を防ぐ大切な始めの一歩となるのではないでしょうか。

問合せ:市民交流課
【電話】21–5513【FAX】21–5522

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