人権について考えるコラムです。
■アンコンシャス・バイアスを知っていますか?-秘書広報課-
アンコンシャス・バイアスとは、日本語で「無意識の偏ったものの見方」のことを言います。他にも「無意識の思い込み」「無意識の偏見」「無意識バイアス」などと表現されることもあります。代表的な例としては、「男性/女性は、当然〇〇であるべきだ」などといったものがあります。
昨年8月に内閣府が行った「性別による無意識の思い込みに関する調査」によると、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」、「女性には女性らしい感性があるものだ」、「女性は感情的になりやすい」といった性別による無意識の思い込みに対する考えについて「そう思う」、「どちらかといえばそう思う」の合計が男女ともに1位から3位という結果でした。
アンコンシャス・バイアスは、過去の経験や見聞きしたことから自然に身についていくものですが、問題なのは気づかないうちに「普通そうだ」、「こうあるべきだ」といった「決めつけ」や「押しつけ」をしてしまうことです。
アンコンシャス・バイアスがあること自体が問題ということではありません。しかし、気づかずにいると、そこから生まれた言動から相手を知らず知らずのうちに傷つけたり、お互いの信頼関係を損ねたりします。例えば、性別で任せる仕事を決めつけることは、仕事に対するモチベーションを下げることにつながる恐れがあります。私も、知らず知らずのうちに名前を聞いただけで性別を決めつけていることが以前ありました。
このような自分の「決めつけ」や「押しつけ」に気づいたら、ちょっと立ち止まってみてください。頭ごなしに決めつけないこと、相手を尊重する心を持つことが大切ではないでしょうか。
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