明日に向かって～差別をなくしていくために～

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人権について考えるコラムです。

■自分らしく-議会事務局議事課-
私の父は病気で入退院を繰り返し、2年前に住み慣れた自宅で最期を迎えました。父は伊賀焼一筋の人生で、私は毎日陶器を作り続ける父の姿を見てきました。「全部一人でするってすごいよね。」と言うと、「世の中一人でできることなんてひとつもないで。」とよく言っていたことを思い出します。母も高齢となり、生活の上での身の回りの相談が増えてきたように感じ、これまで何ら問題なくできていたことができなくなった場面も多くなってきたように思います。しかし、前向きに生活し続ける姿は、自分らしく生きることの大切さを教えられているように感じます。
超高齢社会を迎え、医療や介護の問題が取り上げられることが多いですが、人は年齢を重ね、さまざまな人生経験を積み、誰ひとり同じものはない貴重な知識や豊富な経験を蓄えています。社会の中でそれを生かす場所や機会がもっと増えれば、社会が豊かになり、より豊かな人生を送れるのではないかと思います。すべての人が人としてかけがえのない、尊く大切な存在です。そして、その尊厳が守られてこそ誰もが自分らしい生き方ができると思います。自分の生き方を自分で選ぶことができ、互いを尊重し認め合いながら生きることは、どれも人権につながると感じます。
私は日々、周りの人たちとのつながりがあるからこそ自分の生活が成り立っていると感じています。人と人とが助け合うことで信頼関係が生まれて社会の力になり、その先に一人ひとりの自分らしい生き生きとした人生があると思います。日々の当たり前は当たり前にあるのではなく、何事にも感謝の気持ちを持ち、人とつながりながら自分らしく過ごせたらと思います。

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