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上野総合市民病院だより

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三重県伊賀市

■誤嚥(ごえん)性肺炎対策チームの取り組み
誤嚥性肺炎とは、飲み込む力や咳をする力が低下することにより、食べ物や唾液などが誤って気道に入り、それらに含まれる細菌によって引き起こされる肺炎のことです。なかでも高齢者や要介護状態の場合は、体力や筋力の低下、栄養不足や口腔(こうくう)内の汚れなどが原因でかかりやすく、肺炎を繰り返すと命の危険があることもわかっています。そのため、誤嚥性肺炎には予防や対策が大切です。
当院では医師、看護師、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士など専門職が、原因について話し合いながら取り組んでいます。
具体的には、唾液や咽頭(のど)に潜む細菌を減らすために、舌や歯を清潔に保つための口腔ケアの強化や、体の抵抗力を高めるよう飲み込む機能に応じた食事内容の調整や栄養ケアを行います。あわせて、誤嚥したものを反射的に吐き出す力を高めるよう、食べる姿勢、喉や口周囲のマッサージなどの支援を行ったり、服用中の薬の影響や調整の検討も行っています。
なお、退院時、家族へは在宅での予防に向けたアドバイスを、入所施設へは入院中の経過についての情報提供を行っています。
(リハビリテーション課 正木健太)

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