■歴史的資源を活用したにぎわいのあるまちづくり
市では、にぎわい忍者回廊整備事業を進めています。この事業は、伊賀上野城下町の歴史的なまちなみを保全し、にぎわいのある観光まちづくりを進めるため、上野公園から城下町を結ぶ導線を「にぎわい忍者回廊」と位置づけ、新図書館や忍者体験施設などの拠点を整備するものです。
この施設を起点としてまちに効果を波及させ、伊賀市のにぎわいを取り戻すことをめざします。
■にぎわい忍者回廊の二つの事業
◇新図書館・観光まちづくり拠点等複合施設(旧上野市庁舎…上野丸之内116)
モダニズム建築を代表する建築家・坂倉準三が設計した市指定文化財である旧上野市庁舎をリノベーションします。新図書館やカフェ、観光案内や物産販売に加え、日本で唯一となる宿泊機能を備えた公共図書館を整備します。
◇忍者体験施設(成瀬平馬家屋敷跡…上野丸之内29)
市指定文化財である成瀬平馬家長屋門をくぐった場所に「伊賀流忍者体験」をテーマとした新しい施設を整備します。まちの景観に溶け込む建物の中では、ワクワク、ドキドキな忍者の体験コンテンツが繰り広げられる今までにない施設です。
■PFIとして進めています
公共事業を実施するための手法の一つで、民間の資金とノウハウを活用し、公共施設の設計・施工・維持管理・運営を行うものです。
にぎわい忍者回廊PFI事業は、20年間の長期契約の中で、民間の安定した質の高いサービスの提供を受けながら、市の活性化事業に取り組みます。本事業を取り組むために設置された、「株式会社伊賀市にぎわいパートナーズ」が事業主体です。
■新図書館・観光まちづくり拠点等複合施設
新しい図書館は、市民の皆さんをはじめ観光客など多くの人々に支持される交流型図書館として、その機能を発揮するため、来館者に「くつろぎ」・「ゆとりある空間」・「ぬくもり」を感じてもらえる空間を提供します。
図書館で本と出会い、人々が集い交流する場として、また、知の拠点、交流の拠点、地域の情報の拠点としての可能性を広げます。そして、市民の皆さんが「学び」や「憩い」を求め、「創造」ができる交流の広場をめざします。
旧上野市庁舎の特徴である、高い天井、広い空間、開放的で大きな窓などを生かして、ゆっくりと外を眺めながら読書できるエリア、屋外で読書ができるテラス席、親子でゆっくりくつろげる児童書架コーナー、カフェなど、来館者は居心地の良い居場所を自由に選択できます。
また2階には、ホテルが配置され、宿泊客は好きな本を客室に持ち込むこともできます。
◇旧上野市庁舎改修工事の進捗状況
昨年12月から改修工事に着手しています。耐震補強、防水工事、外装クリーニングなどを経て、現在内装工事に取り掛かっています。
■忍者体験施設
伊賀流忍者体験施設では、短時間で忍者を体感できるプランと、2時間かけて忍者の世界を思う存分感じられるプランの2種類の忍者体験が用意されており、暗闇の中、五感を使ってスリル満点のアクティビティを楽しむことができます。
その他にも、各客室にサウナが付いた宿泊部屋、忍者を感じながら伊賀のさまざまな食材を味わえるレストラン、ここでしか手に入れることができない忍者アイテムを取り扱うショップなど、楽しめる要素がたくさん詰まった新しい観光施設です。
2025大阪・関西万博が開催され、関西方面が盛り上がるのと同時に、この新たな忍者の世界を体感できる施設で、まち全体の活性化、にぎわいの創出をめざします。
◇忍者体験施設整備工事の進捗状況
4階建ての新築建物です。昨年11月から工事に着手し、建物の外観は完成しています。現在、内装工事と遊具工事に取り掛かっています。
■みんなとつくるにぎわい忍者回廊事業の道のり
平成25年に旧上野市庁舎利活用の検討を開始してから、これまで市民説明会、タウンミーティングなどを継続的に開催し、多くの市民の皆さんのご参加や、各種団体からの多くの要望をいただきながら進めてきました。
■にぎわいのあるまちづくりをめざして
忍者体験施設は令和7年春の開業をめざしています。旧上野市庁舎の改修は令和7年夏以降、ホテル、カフェ、観光案内施設が順次開業し、令和8年春に新図書館が開業する計画です。
今後も市民の皆さんとともに、伊賀上野城下町の歴史的なまちなみを生かした魅力あるまちづくりを進めていきます。
問い合わせ:
中心市街地推進課【電話】22-9825【FAX】22-9695【E-mail】shigaichi@city.iga.lg.jp
上野図書館【電話】21-6868【FAX】21-8999
観光戦略課【電話】22-9670【FAX】22-9695
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