人権について考えるコラムです。
■パリオリンピック・パラリンピックを振り返って感じたこと
-総務部人事課-
コロナ禍後2大会ぶりに観客が戻ったパリオリンピック・パラリンピックは大いに盛り上がりました。今回のオリンピックで日本は、自国開催以外の大会では過去最多のメダル獲得数を記録し、パラリンピックでも前回大会を上回る数の金メダルを獲得しました。日本選手団の華々しい活躍は記憶に新しいところです。
ジェンダー平等を理念の一つとして、出場選手の男女の割合を50%ずつにするという目標を掲げていた今回のオリンピックでは、男女の出場選手数が初めて同数となり、歴史的な一歩を踏み出しました。パラリンピックでも、出場した女子選手は過去最多の約2,000人で、全体の45%でした。
女子選手がオリンピックに初めて参加したのは1900年の第2回パリ大会からで、このときは22人が参加し、男女の割合が等しくなるまで実に100年以上もかかったということです。
また、これまで女性しか出場できなかったアーティスティックスイミングのチームに男性が2人までエントリーできるという変更があったほか、これまで大会最終日に行われていた男子マラソンが、男女平等の精神を反映する目的で実施日が入れ替わり、女子マラソンがフィナーレを飾りました。
このように、ジェンダー平等の観点からさまざまな面でオリンピック・パラリンピックのあり方が変わりつつあることを感じました。
試合の勝敗やメダルの獲得数が話題になりがちですが、このように現代社会の変化が反映されている面に注目するとまた違った気づきがあるのではないでしょうか。今回のオリンピック・パラリンピックを通して、あらためて日々の生活におけるジェンダー平等について考えるきっかけとなりました。
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