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上野総合市民病院だより

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三重県伊賀市

■人工透析室での臨床工学技士の役割

臨床工学技士をご存じでしょうか?「医師の指示のもと、生命維持管理装置の操作や保守点検を行う医療機器の専門医療職」です。生命維持管理装置とは主に、人工心肺装置、人工透析装置、人工呼吸器、心臓ペースメーカー、除細動器(心臓に電気ショックを与える機械)、保育器などがあります。
臨床工学技士はこれらの生命維持管理装置を操作、保守管理を行う専門家で、当院では主に人工透析装置や人工呼吸器などを取り扱っています。
人工透析装置は、糖尿病などによって尿が出なくなり、水分や老廃物のコントロールができなくなった場合に、血液を体内から取り出し、機械を通して、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻す治療に使用します。
人工透析は、1回あたり4~5時間の治療を週3回、一生涯行いますが、社会復帰を目的にしている治療です。治療の際の時間の制約はありますが、基本的には今までどおりの生活を送ることができます。
この治療に使用する人工透析装置を安全に使用するため、事前の準備はもちろん人工透析を行っている間、臨床工学技士は装置が正常に稼働しているかどうかを監視し、また調整しています。今後も当院で患者さんが安全に人工透析を行えるよう努めます。
(臨床工学技士 友村 直人)

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