人権について考えるコラムです。
■入院して見えたもの -建設管理課-
入院生活を余儀なくされ、手術を伴うため一時的に点滴や排泄物を入れる袋などを携行し移動していたときのことです。病院の外には出られず売店と病室の往復で気を紛らわせる毎日でしたが、点滴などを吊って動かす用具を利用してスムーズに移動できたことにはありがたく思いました。
私が入院していた病院は、以前に父が入院していたことがありました。その頃はまだ建替前の建物で案内表示なども少なく、今自分がいる場所がわからなくなることがありました。また、廊下には通行する人と検査や診察を待つ患者があふれ、通路が確保されていないこともありました。
新しくなった病院では、わかりやすいところに館内図が設置されるとともに適切な案内表示やスタッフの配置により、今自分がどこにいるのか、どこにいけばよいのかがとてもわかりやすくなりました。また、総合窓口と外来患者の多そうな内科、外科、整形外科などの診療窓口がワンフロアに配置され見通しが良くなったことで、総合窓口での案内などもスムーズになり、病院で働く人はもちろん患者の利便性が大きく改善されたと感じました。
私はこれまでバリアフリーやノーマライゼーション、ユニバーサルデザインなどの言葉やその意味を理解していたつもりですが、入院することで改めて誰もが利用しやすく安心して過ごせる環境の大切さを体感できました。
すべての人が暮らしやすいまちづくりを行うことは行政の目標です。法律や条例に基づき、バリアフリーやユニバーサルデザインの考えのもとで制度や公共施設の整備に取り組んでいくことの重要性を改めて認識させられる機会となりました。
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