■忍術はどのように伝えられたの?
忍者が敵の情報を集めたり、敵をかく乱するための術が「忍術」です。忍術はどのように伝えられてきたのでしょうか。
忍術は基本的に師匠から弟子へ口頭で伝えられていました。それがやがて記録されるようになり、巻物や書物などに忍術の内容を書き記すようになりました。そうしてできたのが「忍術書」です。
忍術書には『万川集海(ばんせんしゅうかい)』や『忍秘伝(にんぴでん)』など、いくつもの種類が存在し、忍者としての心構えや情報収集の技術、城などへの潜入方法やそのための道具の作り方など、実にさまざまな忍術が書かれています。
伊賀流忍者博物館や甲賀流リアル忍者館・甲賀の里忍術村には、それらの忍術書を展示しています。かつて忍者たちが忍術を伝えようとした姿に思いをはせてみませんか。
◇万川集海(甲賀市所蔵)
延宝4(1676)年に現在の三重県伊賀市東湯舟の藤林氏によって著された忍術の秘伝書。伊賀・甲賀に伝わる忍術全49流の集大成とされている。
問い合わせ:
伊賀流忍者博物館【電話】0595-23-0311
甲賀流リアル忍者館【電話】0748-70-2790
甲賀の里忍術村【電話】0748-88-5000
問い合わせ:忍びの里伊賀甲賀忍者協議会事務局
伊賀市観光戦略課【電話】0595-22-9670
甲賀市観光企画推進課【電話】0748-69-2190
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