もうすぐ夏休みですね。伊賀の夏休みの風物詩といえば、俳句の宿題ではないでしょうか。これにちなんで、今回は芭蕉さんが伊賀の門人土芳に伝えた言葉をご紹介します。
俳諧(はいかい)は三尺(さんせき)の童(わらべ)にさせよ。
初心(しょしん)の句(く)こそたのもしけれ。(『三冊子(さんぞうし)』)
「三尺の童」とは7・8歳くらいの子どものことで、「俳句はまだ幼い子どもに作らせるのが良い。初心者の句こそ楽しみだ。」という意味です。「いくつになっても子どものような気持ちでよむことが大切だ。」という意味でもあります。難しく考えずに、思ったことを素直によめば大丈夫という芭蕉さんからのメッセージです。
皆さんのなかには、子どもの頃の宿題のせいで俳句に苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、この芭蕉さんの言葉を信じて、生誕380年にあたる今年の夏は、気軽に俳句に親しんでみてください。
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期間:9月8日(日)まで
◇ギャラリートーク
日時:7月21日(日)・8月12日(月・休)午後1時30分~(入館料が必要です。)
問い合わせ:
文化振興課【電話】22-9621【FAX】22-9619
芭蕉翁記念館【電話】21-2219
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