今、人とペットを取り巻く環境や社会は大きな変化の中にあります。よりよい未来に向け、そしてお互いの関係をより良いものにするために、人の心に寄り添ってくれるペットのために私たちは何ができるでしょうか。
[1]ペットを飼うということ
ペットの飼い主となったそのときから、ペットの命は飼い主にゆだねられます。飼育するための正しい知識を学び、安全で快適な飼育環境を用意し、ペットがその命を終えるまで安心して健康で過ごせるよう責任をもって飼育しましょう。
[2]地域社会への気配り
ペットは社会の一員として暮らす存在でもあることから、地域社会に受け入れられるようしつけや社会化が必要です。世の中では、誰もが動物好きとは限りません。ペットの鳴き声や糞(ふん)尿が原因でご近所トラブルになることもあるため、マナーを守り周囲の人に配慮して飼いましょう。
[3]世話ができる数を飼う
犬や猫は年に複数回発情し、1回の出産で1~10匹の子を産みます。生まれた子のすべての面倒がみられない場合は、不妊去勢手術などを行い必ず繁殖制限をしましょう。面倒が見られなくなったからといって、ペットを捨てたり、適切な世話をせずに放置することは犯罪です。
★飼い主のいない猫の減少に向けた取り組み
飼い主のいない猫をめぐるトラブルの軽減のため、地域にお住いの人やボランティアと協力して、飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す取り組み(TNR活動)を行っています。
手術を行った猫は、目印として耳先をV字にカットしています。今後、繁殖することはありませんので、人と猫が共生できるよう一代限りの命をやさしく見守ってあげましょう。
■災害時にペットを守るための準備をしましょう
・避難用品・備蓄品の準備(5日分以上のエサ・水・薬・ケージ・トイレ用品など)
・健康管理(各種ワクチン接種、ノミ・ダニ・寄生虫の駆除など)
・慣れるための社会化(家族以外の人や動物、さまざまな音や物、ケージ)
・所有者明示(鑑札・注射済票・迷子札・マイクロチップ・首輪など)
・避難場所の確認(経路、所要時間、ペットの受け入れ状況など)
※避難所では動物が苦手な人やアレルギーを持っている人もいます。避難所で決められたルールを守り、周囲の人へ配慮しましょう。
※犬、猫以外のペットを飼っている場合や、飼育頭数が多い場合は、避難所で飼育するのが難しいため、在宅避難を想定した住まいの防災対策や預け先の確保をすることも重要です。
■犬や猫へのマイクロチップ装着と飼い主情報の登録を行いましょう
マイクロチップは小さな電子標識器具で、動物の皮下に埋め込まれるため、首輪が外れてしまっても確実な身元証明になります。マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(識別番号)が記録されており、専用のリーダーで識別番号を読み取り、データベースに登録されている飼い主の情報と照合することで、飼い主に連絡することができます。
しかし、登録されている情報が古く、飼い主に連絡がとれないケースが多く発生しています。犬や猫を家族に迎え入れたとき、引っ越しなどで住所や電話番号が変わったときなど、登録情報に変更が生じた場合は、速やかに変更手続きを行い、常に最新の情報を登録しておきましょう。変更の手続きはオンラインで行えます。
問い合わせ:
伊賀保健所【電話】24-8080
生活環境課【電話】22-9624【FAX】22-9641【E-mail】kankyou@city.iga.lg.jp
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