■藤原千方(ふじわらちかた)伝説地「千方窟(ちかたくつ)」
南北朝時代の動乱を描いた『太平記』。この物語に登場する藤原千方将軍が、四鬼(よんき)を従え、朝廷軍と戦うため立てこもったとされる砦跡(とりで)が、伊賀市高尾に残っています。
ここは千方窟と呼ばれ、高さ約6mを超える柱状の岩が屏風(びょうぶ)のように並んで窟となっている天然の要塞があり、千方将軍を祀(まつ)る小さな祠(ほこら)もあります。
千方将軍が従えていた四鬼は、射られた矢も弾き返してしまう屈強な身体を持つ「金鬼(きんき)」、強風を吹かせて敵城を吹き飛ばす「風鬼(ふうき)」、洪水を起こし敵を溺れさせる「水鬼(すいき)」、姿を隠し敵を惑わせる「隠形鬼(おんぎょうき)」と言われる4人の山伏で、並外れた能力を持つことから、忍者の原型ともいわれています。
問合せ:忍びの里伊賀甲賀忍者協議会事務局
伊賀市観光戦略課【電話】0595-22-9670
甲賀市観光企画推進課【電話】0748-69-2190
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