■公認スポーツファーマシストをご存じですか?
公認スポーツファーマシストとは、ドーピング(スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為)を防止することを目的とした、医療にかかる最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師の資格です。日本スポーツフェアネス推進機構(J-Fairness)、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によって定められた所定の課程を修了後に認定され、2024年4月1日現在で12,929人が認定されています。
最近では2021年東京オリンピックでのアンチ・ドーピング活動が話題となりましたが、2003年に開催された「New!わかふじ国体」から国民スポーツ大会でもドーピング検査が導入されています。
こういった背景から、公認スポーツファーマシストは、国民スポーツ大会に向けての都道府県選手団への情報提供や、学校教育の現場におけるアンチ・ドーピング情報を介した医薬品の使用に関する情報提供などさまざまな場で活動しています。
また、近年では意図的なドーピングではなく「うっかりドーピング」が問題視されています。「うっかりドーピング」とは、病気を治療する目的で使用した医薬品やサプリメントに禁止成分が含まれており、検査でドーピング違反になることです。
当院にも、公認スポーツファーマシストが在籍していますので、治療薬剤についての相談も可能です。当院へ通院中や入院中の患者さんで相談のある人は、薬剤課窓口にお気軽にご相談ください。
(薬剤課 岡田 千聖)
参照:公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構ホームページより
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