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特集 つながって、生きる(3)

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三重県名張市

■コロナ禍以降、市内の小中学校で不登校になる子どもが増加
不登校とは、文部科学省では、「心や身体の状態、家庭状況などが原因で、学校へ行かない、行きたくても行けない状況のため、年間30日以上欠席した子ども」としています。
市内小中学校の不登校の件数は、コロナ禍前と比べ、2倍以上に増加しています。

◇市内小中学校の不登校の推移
※病気や経済的理由で欠席している子どもは除く

◇子どもたちのSOSを見逃さないように
「マスクで友だちや先生の表情が分かりにくい」、「地域の人など様々な人との関わりが減った」などコミュニケーションの機会が少なくなったことが、コロナ禍前と比べて不登校が増加した背景の一つと言われています。
学校では、子どもたちのSOSを見逃さないようさまざまな取組を行っています。その一つが小学校高学年での教科担任制の導入です。教科によって教師が入れ替わることで、複数の教師の視点で子どもを見ることができ、子どもたちの小さな変化にも気づきやすくなります。また、居心地のよい学級をつくるために、友人関係や普段の様子を聞く「Q‐U調査」を年2回実施するなど、学級集団の状態や満足度を把握、改善しながら、いじめや不登校などの未然防止、早期発見・対応に努めています。
学校教育室 生杉智明

■藤原さんの事例は、ほんの一例です ひきこもりになる理由は100人100様
ひきこもりとは、厚生労働省では、「学校や仕事に行かずに自宅にひきこもり、家族以外との関係がない状態が6カ月以上続いている状態」としています。令和4年度は、市内で73件(前年度比43%増)の相談や支援を行い、その背景は100人100様です。
さまざまな要因が重なって、ひきこもりになることが多い

[出典]ひきこもり支援 ハンドブック(三重県)

◇20年のひきこもりを経験。当事者の声を伝えたい
9月3日に伊勢市で開催された「ひきこもり支援フォーラム」で講演した林恭子さん。高校2年生の時に不登校となり、その後、断続的に約20年ひきこもりました。林さんの場合は、校則や体罰のある学校への違和感と、母親からの厳しいしつけやコントロールが原因だったと言います。
8人目でようやく信頼できる精神科の先生と出会えたことが大きな転機の1つとなり、「私のことを肯定してくれた初めての人。自分の気持ちを素直に話すことができたんです」と語る林さん。
その後、ひきこもりの当事者たちと出会ったことがきっかけで、「自分は一人じゃない」と感じ、現在は当事者団体「ひきこもりUX会議」で当事者の声を発信するなどの活動をしています。
一般社団法人 ひきこもりUX会議
林 恭子(きょうこ)さん

■藤原さん家の長女・次男不登校の記録(1)
◇2017年
長女が小学3年生から学校を欠席しがちになり、保健室登校をするようになる。
◇2020年
小学6年生になると、めまいや吐き気、朝起きられないなどの症状が出る。「起立性調節障害」と診断され、1カ月間、学校を休むことも。
◇2020年
次男が高校1年生の時、「学校に行きたくない」と言い、自分の部屋へこもる。無理やり学校へ行かせると「死にたい」と号泣し、不登校になる。
◇2021年4月
次男は高校2年生になり、通信制の高校へ転入。1日のほとんどを自分の部屋で過ごし、会話もほとんど無い状態
長女は中学校へ入学。4月は学校へ通うことができたが、5月の終わり頃から休みがちになり不登校になる。

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